Twitter、反対投票ボタンのテストを全世界に展開。それに基づきリプライ表示を調整か
Twitterがリプライへの反対投票(downvote)システムのテストを、全世界に向けて拡大すると発表しました。2021年7月には一部でテストを始めていることが明らかにされていましたが、より範囲が拡大されるかっこうです。
公式アナウンスによれば、この機能ははじめ一部のWeb版ユーザーに提供が増やされ、近々にiOSおよびAndroidユーザーにも広がる予定とのことです。この反対投票システムは大手掲示板Reddit等とは異なり、集計結果は公開されないものの、それに基づきリプライがどのように表示されるか調整するとの趣旨が述べられています。
We learned a lot about the types of replies you don't find relevant and we're expanding this test -- more of you on web and soon iOS and Android will have the option to use reply downvoting.
- Twitter Support (@TwitterSupport) February 3, 2022
Downvotes aren’t public, but they'll help inform us of the content people want to see. https://t.co/g8LcTpQqDvpic.twitter.com/wm5MmdR4Xh
Twitterいわく、これまでの実験結果からは「ユーザーが無関係だと思うリプライの種類について多くを学んだ」とのことです。より具体的には、大多数の人は下矢印(反対投票)をクリックした理由は、「そのリプライが攻撃的と受け取られたか、無関係と思われたか、その両方」と説明しています。
さらに「今回の実験では、ユーザーが見たくないコンテンツにフラグを立てる方法として、反対投票が最も頻繁に使われていることも明らかになりました」とも付け加えられています。おそらく、会話をミュートしたり、スパムや無関係なものとして通報する代わりに使われていると思われます。
これまでTwitter社がテストから得た結論は、反対投票の実装は「Twitter上での会話のクォリティが向上させる」というもの。さらに利用できるユーザーが拡大して他の意見が聞けることも楽しみにしていると述べられており、この機能がいずれ正式に採用されるかもしれないことを示唆しています。
Finally, people who have tested downvoting agree it improves the quality of conversations on Twitter. We're excited to see how others think of it as it becomes available to more of you.
- Twitter Safety (@TwitterSafety) February 3, 2022
反対投票ボタンや「嫌い(dislike)」ボタンはユーザーがコンテンツに意見を表明できる簡単な方法ではありますが、一方では的を絞った嫌がらせに使われたり、反対意見の封じ込めにも繋がる恐れが指摘されています。そのためYouTubeも、2021年11月からは動画の「低評価数」を非表示としています。
今回のTwitterも「反対投票を入れたこと」は投じた本人のみに表示され、反対票の集計も公開しないとしています。反対票の数がリプライの並べ替え機能と連動するのかどうかは不明ですが、続報を待ちたいところです。
Source:Twitter Support