つるんときれい!簡単な「ゆで卵の剥き方」を画像付きで紹介

そもそもゆで卵がきれいに剥けない原因は?

白身に含まれる二酸化炭素

ゆで卵の殻が剥きにくい原因は、卵の白身に含まれている二酸化炭素(炭酸ガス)です。卵を加熱すると二酸化炭素が膨張して白身が膨らみ、白身と殻の内側にある薄皮がぴったりくっついてしまいます。殻が白身に密着して剥きにくかったり、無理に殻を剥こうとすると白身がついてきて表面がボコボコになったりするのはこのためです。

新鮮な卵は剥きにくいことも

卵の殻には気孔という小さな穴がたくさんあり、時間が経つにつれて気孔から二酸化炭素が排出され、白身と殻の間にすき間ができます。新鮮な卵より、産卵から1週間ほど経った卵のほうが二酸化炭素が抜けていて、ゆで卵にしたときに殻が剝きやすくなると言われています。

【方法1】ゆで卵をころがす剥き方

1. 台の上でころがす

ゆで卵をまな板など平らな台の上でころがします。ゆで卵が潰れないくらいの力加減で、手のひらを押し付けるようにころがしてください。最初にゆで卵の先端を台にかるく打ち付けてヒビを入れ、そこをとっかかりにして台でころがすと簡単にヒビが入ります。

2. まんべんなくヒビを入れる

ゆで卵全体にまんべんなくヒビが入るまでころがします。半熟のゆで卵は強くころがすと潰れてしまうので、力加減には注意しましょう。固ゆでのゆで卵はしっかりころがしても潰れにくいです。

3. ヒビのすき間から剥く

殻が浮いている部分や、ヒビのすき間に指を入れると簡単に剥けます。一気に剥けなければ、らせん状にぐるぐる剥いていきましょう。剥けないようであれば、ゆで卵を水をはったボウルに浸したり、流水にあてたりしながら剥いてみてください。

【方法2】コップを使うゆで卵の剥き方

1. コップにゆで卵と水を入れる

コップにゆで卵と、ゆで卵が半分浸るくらいの水を入れます。使用するコップはしっかり硬い材質のものを選びましょう。プラスチックやシリコンなど、やわらかい材質のものだと、うまく殻にヒビが入らないことがあります。

2. 手でコップに蓋をして振る

手でコップに蓋をしてコップを振ります。水が飛び散りやすいので流し台で振るのがおすすめ。ゆで卵がコップにぶつかって殻にヒビが入るよう、勢いよく振るのがポイント。

3. コップから取り出して剥く

ゆで卵の殻にヒビが入ったら、コップから取り出して殻を剥きます。ヒビが少なくて剥きにくい場合は、もう一度コップに戻してかるく振ってください。

【方法3】剥きやすいゆで卵を作る

1. ピンで穴をあける

生卵にピンなど先端の尖ったもので穴を開けます。卵の丸みがあるほうの先端に、殻が貫通する程度の小さな穴を開けましょう。卵の尖ったほうの先端でなく、「気室」とよばれる小さな空洞がある丸みを帯びたほうに開けるのがポイント。

穴を開けることで、二酸化炭素を逃げて白身と薄皮の間に水が入り、殻が剥きやすくなります。ゆで卵専用の穴開け器を活用すると便利です。

2. ゆで終わったらすぐ氷水につける

お玉に卵をのせ、ゆっくりお湯が沸いている鍋に入れてゆで、ゆで終わったらすぐに氷水にとって冷まします。一気に冷やすことで、白身が縮んで殻との間にすき間ができ、より殻が剥きやすくなります。

3. 指でつまむように殻を剥く

指で殻をつまみながら剥いていきます。ピンで開けた穴の部分をかるく台に打ち付けてヒビを入れ、そこをとっかかりにして剥いていくと簡単です。

ゆで卵の殻がいちばん剥きやすい方法は?

ゆで卵を台の上でころがして剥く方法は、道具を使わず手軽にでき、いちばん簡単に剥くことができます。ただし、半熟卵は台の上でころがすと潰れてしまう可能性が高いので避けましょう。半熟卵は穴を開けて氷水に浸す方法、固ゆで卵は台の上でころがすか、コップに入れて振る方法がおすすめです。

自分に合った殻の剥き方できれいなゆで卵を作りましょう

確実にきれいなゆで卵を作りたいときは、卵に穴を開けてゆで、氷水に浸けてしっかり冷やしてから、台の上でやさしくころがして剥くといいですね。とろとろの半熟卵を作るときは、台の上でころがしたりコップで振ったりせずに、慎重に指で殻をつまむように剥くと安全です。

3通りの剥き方を試してみて、自分に合った剥きやすい方法を見つけましょう。表面がきれいなゆで卵は、食卓やお弁当を華やかにしてくれますよ。