1~2年も持つなんて嘘!? お米の賞味期限&正しい保存方法を知ろう!
そもそもお米は1年~2年も持つの?
お米は生鮮食品と同じなので、賞味期限の記載義務はありませんが、長期間保存しておくと、どんどんダメになっていってしまいます。また、時間が経過するほど「古米臭」というにおいが発生したり、味に影響が出たりと質がガクッと落ちます。
お米に賞味期限がないからといって、1年・2年経過したものは食べないことをおすすめします。早めに食べ切るようにしましょう。
季節別のお米の賞味期限
春・夏の保存について
春から夏の時期のお米の賞味期限の目安は、1ヵ月程度と思っておきましょう。気温・湿度が激しく変動するので、注意が必要です。梅雨の時期は、湿った空気により食品の腐敗が進みやすくなります。
秋・冬の保存について
秋から冬にかけての涼しい時期の賞味期限の目安は、2ヶ月と考えておくとよいでしょう。秋から冬にかけては、湿度が下がり、春、夏に比べるとお米の保存しやすい季節です。高温多湿を避け、乾燥した冷暗所で保存してくださいね。
未開封と開封後の賞味期限は違う?
ほとんどの食品は、未開封の状態と開封した状態とでは賞味期限が異なります。しかし、お米は未開封でも開封後でも大した差がないのです。その理由は、お米の袋に空いている小さな穴。
もともと穴が空いており、未開封の状態でも空気に触れているため、お米の賞味期限は未開封でも開封後でも変わらないのです。
お米の袋に穴が空いている理由
お米を購入した際にお米の袋に小さな穴を見たことはありませんか?通気性をよくするため?とも思いますが、実はこのお米の袋の穴は、お米の袋が大きく破れてしまわないために空けているんです。
お店で売られているお米は、重ねて置かれている場合も多いですよね。お店に運ばれてくるまでにも同じように重ねられていることがほとんどで、気温の変化で膨張した場合、圧迫を受けた袋は破けてしまう可能性があります。
穴を空けて空気を逃がすことで、商品を守っているんです。
お米は精米年月日に注目
お米は加工食品ではないため、賞味期限や消費期限の記載はありません。しかし、お米の袋には「精米年月日」という記載があるのをご存知でしょうか。
精米年月日とは
精米年月日とは、米ぬかを取り除いた日のことです。通常お米は米ぬかを取り除いて精米するもので、米袋には精米年月日を記載します。お米は米袋を開封していても未開封でも、劣化していくものなのです。
そのため、賞味期限や消費期限がなくても、精米年月日を確認すれば精米してからどれくらい経っているのかが分かります。こうしたことから、精米年月日を確認することでお米をおいしくいただくことが可能です。
おいしく長く保つための保存のコツ3つ
1. 冷蔵庫で保存
高温になる夏場は、冷蔵庫に入れてしまうのがおすすめです。ただし、購入した袋のまま入れてしまうと、ほかの食材のにおいがお米に移ってしまいます。密閉度の高い、ジップ付きの保存袋や、蓋つきの保存容器に移し替えてから保存するようにしましょう。
2. 空気に触れさせない
お米は、空気に触れると表面が乾燥してしまいます。できるだけ空気に触れない保存の仕方がベストです。密閉できる蓋つき容器のほか、ペットボトルにお米を入れて保存するのもおすすめです。
ペットボトルであれば、立てることも横にすることもできるので、冷蔵庫の空きスペースを上手に利用できるメリットもあります。
3. 害虫の侵入を防ぐ
長く保存したお米には虫がついてしまうことも。袋の劣化から外から侵入することもあります。隙間や穴のない保存容器で保存することで、虫の発生も防げます。また、保存容器に、虫が嫌う唐辛子や鷹の爪などを入れておくのも効果的です。
4. 10キロ袋より小分けで
お米は10キロ袋よりも小分けにすると長く保存できます。通常スーパーで売っているお米は5キロ袋や10キロ袋に入っていますが、長く保存するなら米びつを使うのがおすすめ。その理由は、米びつに入れると密閉性が高くなってお米の劣化を防げるからです。また米びつによっては計量が簡単になるものもあるので便利ですよ。
消費期限は?食べられないお米の見分け方
・お米が全体的に黒ずんでいたり、茶色っぽく変色している
・お米を研ぐとボロボロに欠けてしまう
・たくさんの虫がわいている
・お米の表面にカビが生えている
上記のような変化がある場合は、食べるのをやめておきましょう。
お米は正しく保存してムダなく活用しよう!
お米の賞味期限についていかがでしたか?お米には賞味期限の記載がないのがほとんどで、いつまで食べられるのか気になっていた方には参考になったのではないでしょうか。夏場や梅雨時期の保存でも、密閉できる容器に入れて涼しい場所で保管すれば、お米を長持ちさせられますよ。