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新型MacBook Proが早ければ26日にユーザーの手元に届く見込みですが、そのうちM1 Proを搭載した14インチMacBook Proのベンチマーク結果と称されるものが公開されています。M1 ProのCPUは8コアと10コアの2種類がありますが、8コアモデルが10コアモデルよりもマルチコア性能が約20%落ちる可能性が示されています。

M1 Proの10コアモデルは8つの高性能コアと2つの高効率コアを持ち、8コアモデルは6つの高性能コアと2つの高効率コアを備えているもの。つまり、両者は2つの高性能コアという差が付けられています。ちなみにベースとなったM1チップは4つの高性能コア+4つの高効率コアであり、M1 Proは「省電力よりも高性能」に重きを置いた構成となっています。

新たに登場したベンチマーク結果は、定番テストアプリGeekbenchの公式集計サイトGeekbench Browserに投稿されたものです。先日もM1 Pro(10コア)搭載MacBook Proと称されるベンチマークが発見されましたが、Geekbenchのジョン・プール氏は本物だと考えていると述べていました。

こうした製品発表の直前あるいは直後のベンチマークは一般的に、社内の誰かがベンチマークソフトを動かし、何かの手違いで投稿されてしまったものと推測されます。

さて今回のベンチマークによると、8コア版14インチMacBook Proのマルチコアスコアは9948に対して、10コアのM1 ProまたはM1 Maxチップ(M1 Proは8コアと10コア版があるが、M1 Maxは全て10コア)を搭載したモデルの平均マルチコアスコアは約1万2700であり、約20%もの差が付いています。

なお、この結果はあくまで「1種類のベンチマークソフトによる結果」に過ぎず、より確かな性能を知るには追加の検証が必要となります。

またシングルコア性能では、8コアないし10コア版M1 Pro、M1チップおよびM1 Maxは、ほぼ同じスコアを示しています。かたやマルチコア性能では、8コアのM1 Proチップは同じく8コアのM1よりも約30%高速となっており、高性能コアの比率を増やしたことが反映されている模様です。

以下、ざっくりしたGeeknbenchスコアの比較一覧です。

M1(8コア) シングル:1742 マルチ:7582

M1 Pro (8コア) シングル:1767 マルチ:9948

M1 Max(10コア) シングル:1764 マルチ:12380

8コアのM1 Proを搭載した14インチMacBook Proは23万9800円〜であり、これを10コアにすると追加で2万2000円、計26万1800円となります。要するに「マルチコア性能が約2割落ちる対価が2万円強」というわけです。

一方でM1搭載の13インチMacBook Proは14万8280円〜で8コア14インチよりも約9万円安いということで、今回のベンチマーク結果は「自分が求める性能に対して釣り合う価格か」を考える目安となるかもしれません。

Source:Geekbench Browser

via:MacRumors

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