まとめ買いすべし!ベーコンは冷凍保存すれば常備食材に大変身

ベーコンは冷凍できる?

料理の旨味をぐっと引き立ててくれる万能食材、ベーコン。常備しているご家庭も多いと思いますが、気が付くと賞味期限が大幅に過ぎて、冷蔵庫の中で腐り始めていた……なんて経験はありませんか?

比較的賞味期限が長いイメージのあるベーコンですが、なかには思いのほか短いものも。そんな時には冷凍保存を活用しましょう。きちんと保存すれば、おいしい状態のまま長めに保存ができ、いざという時にとても役立ちますよ!本記事では、ベーコンの冷凍保存や解凍方法のコツをご紹介します。

保存期間の目安は?

パッケージに記載されている賞味期限を目安にしていただくのはもちろんなのですが、保存方法別の一般的な目安も気になるところですよね。保存方法や、未開封/開封済みによって目安となる保存期間が異なりますので、ひとつずつ見ていきましょう。

冷蔵保存の場合

ベーコンの種類や塩分、薫製の塩梅によっても違いますが、スーパーやコンビニで販売されているようなパック詰めされた一般的なベーコンは、未開封であれば約10日~3週間の保存が可能です。



封が開いて空気に触れてしまうと、雑菌が繁殖しやすくなってしまうため、開封後は約2~3日が目安です。封を開けたものの、使い切れずに残ったベーコンはラップに包むか、フリーザーバックに入れて、できる限り密封して冷蔵庫で保存してください。

冷凍保存の場合

冷凍保存をすれば、永久に保存できるというイメージを持つ人もいるかもしれませんが、それは間違いです!多くの家庭用冷凍庫は-18℃以下に設定されていますが、この温度は食中毒や腐敗の原因になる菌類や微生物が活動できない温度というだけで、死滅はしません。そのため、冷凍保存にも期限はあるのです。

ベーコンを冷凍保存した場合は約1~2ヶ月が目安です。これ以上長く保存しておくと、冷凍やけして風味や食感が損なわれます。

ブロックベーコンの冷凍の仕方

まずは、ブロックベーコンの冷凍方法をご紹介します。丸ごと冷凍せずに、一度に使い切れるサイズに子分けにすることがポイントです。

1. ベーコンステーキにするなら1センチ幅のスライス切り、ポトフなどのスープ料理に使用するなら、スライス切りをさらに半分にカット、チャーハンやパスタの具材に使うならサイコロ状にするなど料理に合わせてカットします。

2. 一度に使い切れる量をラップで包んで、フリーザーバッグに入れて平らにならし冷凍します。

サイズが大きい場合は、なかなか冷凍できないため、金属製のトレイの上に置いて保存することで、急速冷凍となります。普通に冷凍するよりも風味が保たれますのでおすすめですよ。
また、ラップで小分けにして冷凍すれば、解凍時に使いやすいので便利です。

解凍方法(冷蔵解凍/ 氷水解凍)

冷凍した食品を解凍した際に、水分がベチャっと出てしまった経験はありませんか?これは冷凍時に食品細胞の一部の水分が凍り、解凍時に流れでてしまうために起こる現象です。この水分は”ドリップ”と呼ばれていて、旨味や栄養分も含んでいるため、できる限りドリップを出さないように解凍するのがベストと言われています。



解凍方法としては、1~5℃の温度を保ちながら解凍できる「冷蔵解凍」と「氷水解凍」の2つをご紹介します。

【冷蔵解凍】
冷蔵解凍は食品を低温に保ちながらゆっくりと解凍するので、ドリップが流れにくく、おいしい状態を保ちながら解凍してくれます。ブロックベーコンやサイコロ状のベーコンは解凍に多少時間がかかりますので、調理する半日から一日前に冷蔵庫に移してください。

【氷水解凍】
その名の通り、氷水につけて解凍する方法です。食品に水が触れないようにフリーザーバックなどに入れた密封状態で氷水につけます。袋に穴が空いていないか注意してくださいね。

水は空気より熱伝導率が良いので、冷蔵庫で解凍するより解凍時間を短縮することができます。時間がないときにオススメの解凍方法です。

スライスベーコンの冷凍の仕方

1. スライスベーコンは数枚ずつラップで包むか、あらかじめ1~2センチ幅に切ってから1回に使用する分だけラップに包みます。

2. フリーザーバッグに入れて、しっかりと空気を抜いて冷凍してください。

パック詰めされたベーコンは真空パックのまま保存した方が鮮度は保たれるため、一度に使いきってしまうことが想定される場合は、袋ごと冷凍しても問題ありません。

ですが、「やっぱり使わなかったから、もう一度冷凍庫に戻そう!」と、再度冷凍すると、さらに食品の損傷は大きくなり、再解凍時のドリップも出やくなります。また、食中毒菌などが増殖する可能性もあり危険です。一度解凍したら、再冷凍はせず、すみやかに使いきる!のが鉄則です。

解凍方法

スライスベーコンもブロックベーコンと同様に、冷蔵解凍か氷水解凍をしてください。

ただし時間がなくて忙しいときは、スライスベーコンなら凍ったまま調理を開始しても問題ありません。常温の場所に約2~3分置いておけば解凍されますが、冷凍状態でもスライスベーコンなら一気に加熱されるので、バタバタする忙しい朝にはブロックベーコンより使い勝手が良いかもしれません。

常温解凍の場合は、解凍したら時間を置かず、すぐに使い切るようにしましょう。

腐ったベーコンをチェック

市販のベーコンの多くには「賞味期限」が設定されていますが、これはメーカーが定める「食品をおいしく食べることができる期間」です。ハムやソーセージなどの加工食品の多くに設定されており、“未開封の状態で、メーカー規定の保存方法できちんと保存されている”ことが前提条件です。

そのため、賞味期限が切れたから食べられない、というわけではなく、見て、臭いを嗅いで、問題ないか各自でチェックする必要があります。たとえ期間内であっても、冷凍前の鮮度や保存状態、輸送状況などによってはベーコンが傷んでしまう場合もあります。

こんな症状が出ていたら危険!

保存期間目安内であっても、調理する前には、必ずこのような症状が出ていないかチェックしてみましょう。



・ネバネバして糸をひいている

・酸っぱい臭いがする

・パック内の水が白く濁っている

・色がまばらになっている

冷凍保存を活用してベーコンを常備食材に!

ベーコンの冷凍方法と解凍方法のコツはお分かりいただけましたか?どんな食材にも合って、いろいろな料理に使えるベーコンだからこそ、冷凍保存を活用して、無駄なく、おいしく食べきりましょう。