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新型14インチと16インチのMacBook ProにはSDカードスロットが搭載されていますが、公式ページではそれ以上の仕様には言及されていません。

これにつきアップルがUHS-II規格のカードに対応しており、最大250MB/sの速度でデータ転送できると明らかにしたことが報じられています。

今回の一件は、海外テックメディアThe VergeのDan Seifert氏がアップルからの確認が取れたことを報告しているかっこうです。なおUHS-IIは理論上は最大312MB/s出る規格ですが、米MacRumorsはアップルにUHS-IIでは最大250MB/sまで、UHS-I SDカードでは最大90MB/sのデータ転送ができるとの連絡を受けたと述べています。

一部では新型MacBook ProのSDカードスロットがUHS-IIIに対応し、最大624BM/sの読み書きができると期待する声もありましたが、それは実現しませんでした。もっとも、今年夏に新型MacBook Proが噂に過ぎなかった時点で「UHS-IIに対応」は予想されており、一方的に期待して空振りに終わっただけの感もあります。

なおUHS-IIは、過去のUHS-Iでは裏面のピン数が9本だったのに対して17本に増やすことで転送速度を引き上げており、「道路の車線が増えた」状態と言えます。またUHS-Iの読み書きにも対応しているので、過去のSDカードも有効に活用できます。SDカードの読み書きについてUHS-III(ピン数はIIと同じ)とは差がなく、運用する上で特に不自由はないと思われます。

SDカードスロットは、HDMIポートやMagSafe充電端子と並んで、MacBook Proから2016年に削除された後、今年の新型モデルで戻ってきた3つのポートのうちの1つです。ちなみにHDMIポートは2.1ではなく2.0であり、4K/60Hzまでの外部出力がサポートされていると判明済みです。

Apple TVがHDMI 2.1を採用し、技術仕様的には4K/120Hzに対応していることと比べると興味深くはあります。

新型MacBook Proは14インチ・16インチともに最大120Hzの可変リレッシュレートに対応したミニLED(Liquid Retina XDR)画面を搭載しています。動画や写真のプロにとっては「撮影したその場で、最高の画質で確認かつ編集できる」マシンであり、それだけにカメラとの連携を助けるSDカードスロットの採用も必須だったのかもしれません。

Source:Dan Seifert(Twitter)

via:MacRumors