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アップルがRetina 6Kディスプレイ「Pro Display XDR」を小型化かつ安価にした製品や、ミニLEDバックライトディスプレイを搭載した新型27インチiMacを準備中との噂が報じられています。

もともとのPro Display XDRは2019年末に発売され、32インチサイズで解像度は6016 x 3384解像度、1000ニト(最大1600nit)の高輝度に対応し100万:1のコントラスト比を実現していました。またミニLEDバックライトを採用した初のアップル製品であり、M1 12.9インチiPad Proや新型14インチ/16インチMacBook Proの先がけでもありますが、Mac Pro(2019)とペアで発売されただけに60万円近い高価格となっています。

今回の噂の発信源は、ディスプレイ専門アナリストRoss Young氏のTwitterでの発言です。Young氏はこれまでにもiPad mini(第6世代)の画面サイズが8.3インチになると正確に予想したほか、最近も新型MacBook ProがミニLED画面を搭載し、最大120Hzの可変リフレッシュレートになることを的中させていました。

さてYoung氏は、「2011年発売のThunderboltディスプレイをまだ使っている」として後継機を求めるTwitterユーザーに対して「そう長くは待たなくていい」と返信。その流れで「Thunderboltディスプレイではなく新型Pro Display XDRと呼ぼう……サイズが小さくなり、より手頃な価格になる」とツイートした(記事執筆時点では削除済み)次第です。

さらにYoung氏は米MacRumorsに追加情報として、アップルが2022年初頭に新型27インチiMacの発売を予定しているとも述べています。それによると27インチiMacのディスプレイにはミニLEDバックライトが採用され、おそらくXDRブランドが冠されるとのことです。

その後、Young氏はTwitterにて「新型27インチiMacの画面は24Hz〜120Hzの可変リフレッシュレートに対応する」と付け加えつつ、「2022年第1四半期に発売されるのはiMacであり、外付けモニターではない」と但し書きを付けています。つまり先に27インチiMacが発売され、廉価かつ小型版Pro Display XDRはその後だと示唆しているのかもしれません。

27インチiMacの後継モデルは今年の初めから噂されており、現行機よりも「大きな画面」になるとの予想もありました。またBloombergは「2012年以来となるiMacのデザイン刷新計画」を伝えたことがあり、そのうち小さい方(21インチ)は24インチモデルへと実質的に置き換えられています。

かつてiMacの上位モデルだったiMac Proも販売終了となり、そのポジションは空席となっています。新型MacBook Proとともに発表された「M1 Pro」ないし「M1 Max」プロセッサとミニLED画面を搭載したパワフルなオールインワンMacが今後やって来るのかもしれません。

Soure:Ross Young(Twitter), MacRumors, AppleInsider