この9月は、15日にアップルの新製品発表会がオンラインで開催されたこともあり、最新モデルが発表されたApple Watchをはじめ、ガジェット関連の話題でもちきりだった。今回の発表会では、「iPhone 13」の4つのモデルに加えて、全画面デザインの「iPad mini」、ディスプレイが刷新された「Apple Watch Series 7」、サブスクリプションサーヴィス「Apple Fitness+」に含まれるグループでのワークアウト機能が披露された。

「アップルとアマゾンの新製品ラッシュに見るガジェット事情:2021年9月に最も読まれた10本のストーリー」の写真・リンク付きの記事はこちら

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「iPhone 13」における最大の特徴は、プロセッサーがアップル独自の「A15 Bionic」に刷新された点だ。画像からテキストを自動認識する「Live Text」やカメラで植物や動物を認識する機能が、クラウドを介さずにデヴァイス上で処理できるようになった。ストレージ容量の選択肢も増え、最低価格のモデルで128GB、iPhone 13 ProとPro Maxでは1テラバイトの容量も選べる。このほか、動画撮影の際にもポートレートモードを利用して被写体の背景をぼかせる「シネマティックモード」が、特筆すべき新機能に挙げられる。

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日本時間の10月8日21時に予約開始となるスマートウォッチの最新モデル「Apple Watch Series 7」は、常時表示のRetinaディスプレイを搭載しており、従来モデルと比べて画面の表示面積が20%広くなった。ディスプレイの明度も向上しており、時刻やテキストの視認性が改善されている。また、アップル純正アプリでは一部のボタンが大きくなったほか、フルキーボード入力にも対応している。

とはいえ、特筆すべき点はそれくらいしかなく、噂にあったような劇的な刷新とはいえない。逆の見方をすれば、昨年発売された「Apple Watch SE」や「Apple Watch Series 6」、2017年の「Apple Watch Series 3」など、旧モデルの機能がそれほど充実しているということだ。いまから「Apple Watch」を購入するユーザーがどれを選ぶべきか迷うのも無理はない。9月に最も注目された完全ガイド記事では、すべてのモデルに価格に見合った価値があるのかについて解説している。

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2007年から続く電子書籍リーダーの最新モデル

9月といえば、アマゾンが18年以降初めてモデルを全面刷新した電子書籍リーダー「Kindle Paperwhite」も、注目に値するガジェットのひとつだった。3つの新モデルは、すべて6.8インチのディスプレイを搭載。最上位機種である「Kindle Oasis」と同じく、色調調整ライトとダークモードも完備している。

防水性能は18年のモデルと同様にIPX8等級で、真水で2mの深さに沈めても最大60分間は耐えられる。特筆すべきは、ページ送りが20%高速化したことだ。読書の際に、ページをめくるたびに生じる遅延ほどストレスがたまることはない。通常モデルのバッテリーの持続期間は10週間と旧モデルより4週間も長く、極めつけに待望のUSB-C充電ポートも加わった。

上位モデルの「シグニチャー エディション」では、ストレージ容量が通常モデルの8GBから32GBに増加するほか、明るさ自動調整機能とワイヤレス充電が利用できる。3つ目の「キッズモデル」には、「Amazon Kids+」のサブスクリプションが1年分無料で付与され、2年間の保証と保護カヴァーが付属する。

電子書籍の存在意義は、薄くて軽量のデヴァイスひとつで自分の本棚をまるごと外出先へ携帯できることにある。紙の書籍のように実体に触れたり、インテリアとして並べたりはできないが、物理空間という制約から解放してくれる。最近では無数の雑誌を店内に並べる代わりに、読み物を自由に選べる電子書籍リーダーを手渡してくれるヘアサロンも目立つ。

ここからは、9月に「WIRED.jp」で公開された編集記事を中心に、最も読まれた10本を紹介する。

いま「Apple Watch」を購入するなら、どれを選ぶべき? 全モデル完全ガイド

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