五輪には反対なのにフジロック出演はOK!ロックアーティストの二枚舌に疑問の声
堂々の「勝利宣言」と言っても良いでしょう。
コロナ禍での開催について賛否両論が飛び交った今年のフジロックフェスティバルが、8月20日からの3日間、新潟県湯沢町で開催されました。事務局は公式サイトで3日間の延べ来場者数が3万5449人だったことを発表した上で、24日にこのような声明を出したのです。
「現在のところ、会期中の会場においては、ひとりの陽性者も確認されていないことを、まずはご報告させていただきます」
これにはネット上でも違和感の声が続出しています。例年のようにフジロックへと参戦し、「フジロッカー」を自称するネットメディアの関係者は言います。
「新型コロナは感染から発熱するまで、ある程度の時間を要します。主催者サイドもそれを知らないはずはないと思うのですが、閉幕して2日後に『安全宣言』を出すのはさすがにどうなのかと。菅首相が昨年強行した『GOTOトラベル』について、感染拡大に『直結していない』と強弁していたこととダブって見えますね」
ミュージシャンやそれを支えるスタッフにも生活があり、中止となれば経済的にも大打撃です。しっかりと感染予防策を取った上で、できることなら実施したいという気持ちは理解できなくもないものです。しかしここまで世間が疑問を抱く理由の一つが、参加したアーティストの中には東京五輪の中止を声高に訴えながら、フジロックには出演するという矛盾点が見られたからです。
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「緊急事態宣言が発令され、感染力の強いデルタ株の猛威に対抗するため、ほとんどの人々はこの夏、家でステイホームの生活を余儀なくされたことでしょう。それも逼迫する医療体制の中で奮闘する人々のことを思えば、やむを得ない側面もある。そんな中、あれほど東京五輪開催を批判しておきながら、フジロックには出演するというのは、ダブルスタンダードも甚だしいですよ。フジロックに出たい、行きたいというなら、他の人々の行動にも寛容でないと、辻褄が合いません」(前述の関係者)
一部には「有料でネット配信にすればよかったのではないか」という論もありますが、ある音楽業界の関係者の見解は厳しいものです。
「現在はYouTubeでいくらでも無料の動画が見られる時代です。よっぽどの大物アーティストやアイドルの熱狂的なファンでもない限り、人々が動画にお金を『落とす』ハードルは想像以上に高い。『配信は儲からない』が残念ながらこの業界の定説になっています。音楽の醍醐味はやっぱりライブです。フジロックはフェスのトップランナーでもあるから、中止にしちゃうと音楽業界自体が『やっぱりダメか』と沈んでしまう。来年の夏には何とか収束してくれることを願うばかりです」
アーティストやファンや地域の人々が気分良く、祝祭の空間を迎えられる日が再び来ることを、今は願わずにはいられません。
