9日から全国のファミリーマートで各店限定2000枚使用される「サムライブルー」の買い物袋=ファミリーマート南池袋店で(撮影:吉川忠行)

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4年に一度の夢の祭典、2006FIFAワールドカップ ドイツ大会がいよいよ開幕─。10日午前1時(現地時間9日午後6時)、ミュンヘンのW杯競技場で行われるドイツ−コスタリカ戦で、黄金の優勝トロフィーをめぐる熾烈(しれつ)な戦いの火蓋(ひぶた)が切られる。

 今大会の運営を支える公式スポンサーとして、国際サッカー連盟(FIFA)から選ばれたのはコカコーラやマスターカードなど15社。日本企業からは東芝<6502>と富士フイルム<4901>の2社が名を連ねている。東芝は、同じく公式スポンサーのアディダスと協力し、特別仕様のノートPCを600台限定で発売。米本社がスポンサーになったヤフー<4689>も、日本語版の大会公式サイト上で、全64試合のハイライトを試合終了の24時間後から無料で動画配信する。

 そのほか国内企業各社も、W杯特需にあやかろうと、関連商品やプロモーションでの売り込みに必死だ。

 コンビニ大手のファミリーマート<8028>では、全国約6700店舗で9日からビニールのレジ袋を各店限定2000枚で「サムライブルー」に切り替え、W杯ムードを演出。同社は、日本代表のサポーティングカンパニー契約を日本サッカー協会と2001年から6年間結んでおり、各店に日本代表ユニホームのレプリカ(税込1万395円)など関連グッズを豊富に取りそろえる。

 また、同社はFIFAから公認グッズを販売・開発する権利を昨年取得し、公式キャラクターの飾りが付いたストラップやネックレス、実際に試合で使うペナルティーカードなど、コンビニではファミマ店でしか手に入らない商品も販売。売れ筋は日本代表に関連した商品で、大会が近づくにつれ、売れ行きも急上昇しているようだ。「サムライブルー」を着込んだ広報部マネージャーの新野貴史さんは、「20億円の売り上げを上乗せしたい」と意気込む。

 東京・六本木には7月16日までの期間限定でオフィシャルグッズの専門店を展開。日本戦のパブリックビューイングの主要会場にも、出店する予定だ。

 一方、同じく日本代表サポーティングカンパニーの日産自動車<7201>は4月、ジーコ監督に上級セダン「フーガ 450GT」を贈呈。志賀俊之最高執行責任者から「勝利を目指して、頑張ってほしい」と監督にエールが送られた。各販売店では、試乗や商談に訪れた客に、小型車「マーチ」などをベースに「サムライブルー」に塗装したラジオコントロールカーをプレゼントしている。

 日本代表の海外遠征の移動を支援する日本航空<9205>では、出場するメンバーの姿を航空機の機体に塗装し、7月上旬まで成田とドイツ・フランクフルト間などの路線で運航している。

 サポーティングカンパニー契約の効果について、ファミリーマートの新野さんは「W杯グッズといえばファミマという認知度は高まった。サッカー人気の高まりにともない、希望する企業は増えているのでは」と分析する。7月10日の決勝戦までの約1ヶ月間、W杯商戦の盛り上がりも多くの目を集めそうだ。【了】

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