臓器移植の番組めぐり両親がTBSを提訴 広島地裁が訴え棄却
男の子の肺の移植手術の様子を無断で放送された両親がTBSテレビなどに損害賠償を求めている裁判で、広島地裁は訴えを棄却しました。
TBSテレビは岡山大学病院で行われた脳死判定された男の子の肺の移植手術で、肺の映像を撮影しモザイクのない状態で放送しました。
これに対し両親は事前に説明せずに撮影・放送し精神的苦痛を受けたとしてTBSテレビなどに損害賠償を求めていました。
TBSテレビはドナーの社会的評価を低下させるものではないなどと訴えの棄却を求めていました。
広島地裁は28日の裁判で「不法行為・債務不履行が成立する余地はない」として原告らの訴えを棄却しました。
男の子の母親は「言葉もありませんいまは何も頭に入ってきません」とコメントしています。