原爆投下直後に降った「黒い雨」をめぐり湯崎知事と松井市長が26日午後官邸を訪れ、菅総理に上告を断念するよう直談判する見込みだということがわかりました。

「黒い雨」をめぐっては控訴審判決で1審に続き原告側が全面勝訴しています。

原告側は国や県、広島市に対し上告しないよう要請しています。

県と広島市は16日国に対し上告することなく原告ら全員に被爆者手帳の交付を認めるよう求めていました。

これに対し国は23日、県と市に対し「判決には科学的根拠がない」と最高裁へ上告するよう要請したということです。

これを受け湯崎知事と松井市長は26日夕方にも総理官邸を訪れ、菅総理に上告を断念するよう直談判する見込みだということです。

「黒い雨」の控訴審判決の上告期限は今月28日です。