突然の訃報でした。ズッコケ三人組など日本を代表する児童文学作家、那須正幹さんが22日亡くなりました。

3人組のモーちゃんのモデルとなった同級生はショックを受けています。

(笹原孝治さん)

「まさか3週間前にあった人がなくなるとは思いもよらないで、残念としか言いようがない」

那須さんは先週金曜日の朝、自宅で倒れているのが見つかり病院に搬送されましたが、22日午後2時、肺気腫のため亡くなりました、79歳でした。

広島市出身、1978年に発表された「ズッコケ三人組」シリーズは小学校6年生の仲良し3人組が冒険する物語で、広島市西区の己斐地区がモデルに。

累計発行2500万部のヒット作となりました。

作中に登場する大きな体で何をするのもゆっくりですが誰にでも好かれるモーちゃん。

実は同級生の笹原さんがモデルとなっています。

(笹原さん)

「全巻読んでノートに1冊1冊感想を書いてやったことはあります。だから一応モデルにしてもらった責任は果たさんといかんと思って全部読みました。」

那須さんは3歳の時に己斐の給水塔近くにあった自宅で被爆。2011年には広島の復興をお好み焼き屋を通して描きました。

(笹原さん)

「生涯のテーマとして原爆を取り上げて書いているんですね、今からさらに発揮していただきたいと思いが強かったんですけどもそういう意味でも残念ですよね」

先月末に那須さんと会い10月にお酒を飲む約束をしたばかりだったといいます。

その約束がかなうことはなくなってしまいました。

作中に登場する花山神社のモデルとされる旭山神社。那須さんは小学生の時、よく境内で遊んでいたといいます。

(同級生)

「真面目でね律儀で融通きかん人間だった、けど別にみんな憎むこともないしね普通のいい児童だったと思う」

ズッコケ三人組で己斐地区を盛り上げようと、同級生たちで看板や銅像などを設置したといいます。

(同級生)

「己斐の町を発展させるのに己斐で全国的に名前が通ってるのはこれしかない植木かズッコケしかない」

「ハカセくんが亡くなったかと思うと本当にさびしいね元気じゃったもんねこの間まで」