甲子園を目指す夏の高校野球栃木大会が9日、2年ぶりに開幕しました。

大会には61校60チームが出場しますが、新型コロナウイルスの影響で全チームがそろった開会式は行わず、県営球場で開幕戦を戦う宇都宮北と鹿沼南の2チームのみで開始式が行われました。

宇都宮北 多田出真生主将の選手宣誓

「長い歴史の中で多くの人を魅了してきた高校野球。 昨年はコロナの影響で無観客の交流試合となってしまいました。制限が多い活動から少しずつ日常が戻っていく中で家族、仲間への感謝の思いが高まっていきました。当たり前と思っていたことがじつは奇跡の連続で成立し、その中で自分たちが生かされていることに気が付きました。そして安全で平和な世の中でなければ、われわれ高校球児はこの舞台に立つことができません。そのことに心から感謝します。例年通りの大会が戻ってくる。この夏は特別です。野球ができる環境に感謝し思いをぶつけ、憧れの舞台である甲子園を目指し全力でプレーすることを誓います」

会場となる3つの球場は人数制限を設け、観客は県営球場と清原球場が5千人、とちぎ木の花スタジアムは1千人を上限としています。大会は延べ12日間で、決勝戦は25日に県営球場で行われる予定です。