栃木県は8日、新型コロナウイルスの対策本部会議を開き、今年5月以降、新規感染者の数が高止まりしている宇都宮市内での不要不急の移動や外出を慎重に判断するよう求めることを決めました。

県内では新規感染者や療養者の数は落ち着きをみせている一方、感染経路不明割合が50%を超える状態が続いています。

こうした状況から県は独自の総合的な警戒度を5段階で真ん中の「厳重警戒」を維持することを決めました。

期間は9日から22日までの2週間で、県民にはこれまでと同じように緊急事態宣言やまん延防止等重点措置区域にある都道府県への移動の自粛を求めます。

一方、宇都宮市で5月下旬以降飲食店などで合わせて5件のクラスターが発生し、新規感染者の数が高止まりの状態が続いていることから、市と連携して感染拡大防止対策に取り組むということです。

9日、福田富一知事や佐藤栄一市長がオリオン通りで市内の不要不急の移動や外出を慎重に判断するよう呼びかけます。

また、7月12日から行う予定だった県民を対象にした県内旅行の宿泊割引事業「県民一家族一旅行」の第2弾について、現在の感染状況を踏まえて当面の間、実施の見送りを決めました。

一方、住んでいる市町に関わらず新型コロナウイルスワクチンの接種券を持つ県民であれば受けられる個別接種を新たに済生会宇都宮病院で8月上旬にもスタートできるよう調整を進めていることを明らかにしました。