東京五輪の事前キャンプが栃木県内でも8日のハンガリーのテコンドー選手団の来県を皮切りに始まります。

海外の選手を受け入れるホストタウンでは練習会場やホテルで市民と選手の動線を分けるなど、徹底した感染対策を想定し準備が進められています。

16日から22日にオーストリアのトライアスロン選手団9人を受け入れる那須塩原市です。

到着した選手団をホテルと練習会場の中に隔離するいわゆる「バブル方式」を採用しました。

練習会場は普段、市民スポーツの拠点として親しまれている施設ですが、キャンプ期間中はプールを休館とし敷地内を職員が巡回して見学者の立ち入りも禁止します。

一方、選手団を受け入れるホテルではキャンプの期間中、正面玄関を24時間締め切って完全に貸し切りとし、通常は行っているレストラン営業も行いません。

ホテルのスタッフはすでに全員が新型コロナワクチンの接種を完了しました。

その上で選手が使うフロアにはスタッフも入らず、食事のときにも選手団とは接触しないように細かく導線を決めるなど徹底した感染対策を行っています。

事前キャンプを巡っては、来日後に選手の陽性が判明したケースもあり不安が広がりました。

那須塩原市では市民からの不安の声などは少ないということですが、市民と選手の両方の安全、安心に配慮した受け入れ準備に余念がありません。