ATOUNの「着るロボット」がねじ業界に初導入 腕と腰をサポートする「MODEL Y + kote」で作業負担を軽減
●箱詰めにされて出荷される「ねじ」や「ボルト」
ねじやボルトはぎっしりと詰まった状態で箱詰めされて出荷されることから、個々の箱の形状は小さくとも重く、ものによってはひとつあたりの重さが30kg近くになることもある。そのため、八幡ねじでは早い時期から運搬作業プロセスの改善に取り組み、ベルトコンベヤなどの大型設備を導入して、出荷作業の機械化を進めてきた。
しかし“産業の塩”と呼ばれるねじには、眼鏡に使用されるような小さなものから、土木工事に使用される大きなものまで、八幡ねじが扱っているだけでも40万もの種類の商品がある。それらを区別して行う出荷の際のパレットへの積み込みや在庫管理の際の仕分け作業は、どうしても人の手にゆだねざるを得ず、また作業が長時間に及ぶことも少なくないため、作業者の身体的負担が課題となっていた。
今回の「MODEL Y + kote」導入は、上記の課題解決を目的としたもの。そして、導入の日を「ねじの日」とされている6月1日にしたことには、さらなる職場改善を実施することで「整流化(製造と物流の品質管理の徹底)」を推し進め、ねじを通じて社会にいっそうの貢献をしたいという八幡ねじの願いが込められてもいる。

ATOUN MODEL Y + koteを使っての荷さばきの様子(試用時、八幡ねじ・各務原DCにて)
現場デモで体験した森部 健さん(30代男性)のコメント:
「ずっと腰痛が気になっていたのですが、パワードウェアを着けると腰がものすごく楽です。腕のことはあまり気にしたことがなかったのですが、腕のアシストを体験してみて、実はこれまで腕にもすごく負担がかかっていたのだなということもわかりました。作業全体がすごく楽になりました」
●「MODEL Y + kote」について
「MODEL Y + kote」はATOUNが開発・提供する “腕と腰”の両方をアシストできるパワードウェア。腰のアシストは着用者の腰の動きをセンシングし、腰のモーターの力でサポート。腕のアシストは重量物を持つ動きを指先に取り付けたセンサーで感知し、肩付近のモーターによってパワーを調節しながらワイヤーを巻き上げ、手首を引き上げることで実現。フレームレスで人の自由な動きを妨げず、現場の多様な作業に対応している。ワイヤーを用いたフレームレスな腕のアシスト機器の量産化は世界初(ATOUN調べ)。

【ATOUN MODEL Y + kote 仕様】:
・アシスト力(MAX値)
腰10kgf
腕12kgf(片腕6kgf)
・防塵、防水機能
IP44
・稼働時間
約2.5時間(同社想定作業による)
・重量
5.8kg(バッテリーを含む)
(山田 航也)
