インディアンス戦に登板したエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

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地元放送局「たまには人間であることを許される」

■インディアンス 3ー2 エンゼルス(日本時間20日・アナハイム)

 エンゼルス大谷翔平投手は19日(日本時間20日)、本拠地のインディアンス戦に「2番・投手」で4度目の投打同時出場した。投球では4回2/3で5奪三振5安打2失点と好投したものの、今季2勝目はお預け。フォーシームの最速は95.3マイル(約153.4キロ)止まりで球速低下が目立ったが、ある意味珍しいマウンドでの姿に、現地放送局も「またさらなる一歩を踏み出した」と注目した。

 大谷自身も「真っすぐがいかないなという感じでしたね。その代わりにカットが良かったので、多めに投げただけかと思います」と振り返ったマウンド。真っ直ぐに頼りすぎず、自らの状態と向き合いながら試合をつくった。

 地元の「バリー・スポーツ・ウエスト」は、「ヘイ、彼もたまには人間であることを許される」とのメッセージを添え、解説者らによる試合後の総括をツイッターで公開。実況のダロン・サットン氏は「驚くかもしれませんが、大谷はきょう進歩したと思っています」と振り返った。

 サットン氏は、中継の中でも球速が出ていなかった点に触れており「ベテランのようにアジャストしながら投げています」と強調。新たな姿を見せた大谷も魅力的で、見る者を惹きつけて離さないようだ。(Full-Count編集部)