「和書ルネサンス 江戸・明治初期の本にみる伝統と革新」

2021年4月17日(土)から7月18日(日)まで、凸版印刷株式会社が運営する印刷博物館にて「和書ルネサンス 江戸・明治初期の本にみる伝統と革新」が開催される。古典文学と印刷出版の関わりを3部構成で検証していく企画展。開館時間は10:00〜18:00(入場は閉館30分前まで)で、オンラインによる事前予約制(日時指定券)が採用されている。

日本では、江戸期から本格化する印刷出版が、古典の伝統をつなぐ重要な役割を果たした。たとえば、紫式部による「源氏物語」は、原本が失われた後も校訂・校閲が繰り返され、中世の間に数系統の手書き写本が登場。それらが絵巻、能、源氏絵、奈良絵本に展開しながら、江戸期の出版文化によって武家から町人まで広く楽しめるようになる。

本展では、江戸初期に出版された古典作品を紹介する「第1部 『源氏物語』登場−古典の復興」、古代から続く古典文学の影響を受けた江戸文学書を中心に創作の源泉になった本や出版・流通の現場にフォーカスする「第2部 出版がささえた庶民のユーモアと悲哀」、明治期に入ってからの物語の変化の過程を追う「第3部 近代作家はどのように誕生したか」といった展示を展開。展覧会タイトルの「和書ルネサンス」は、ギリシャ・ローマ古典を再発見したヨーロッパの文化運動ルネサンスになぞらえたものとなっている。

会期中の休館日は毎週月曜(5月3日は開館)と5月6日(木)。入場料は一般800円/学生500円/中学・高校生300円/中学生以下および70歳以上は無料で、5月5日(水・祝)の“こどもの日”は特別に無料で入場できる。

■期間:
2021年4月17日(土)〜7月18日(日)

■開催場所:
印刷博物館
東京都文京区水道1-3-3 トッパン小石川本社ビル B1F

■問い合わせ先:
印刷博物館
url. https://www.printing-museum.org/