伊東純也

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3月23日、ヨーロッパで好調を続ける伊東純也と鎌田大地がオンライン記者会見に臨んだ。伊東はゲンクでキャリア最高の10ゴールを記録、鎌田はフランクフルトでアシストを量産している。

伊東は成長している理由を「得点については、あまり取るのが得意じゃなかった。チャンスメイクが得意だったのでそこばっかりでしたが、海外では結果を求められるので、自分でゴールを取りに行くようにしました」と言う。

「ゴール前に入っていくところだったり逆サイドからのクロスに入っていくところを特に意識して、そこで得点が増えました。ボールが逆サイドにあるときは中に入っていくようにしています」

鎌田はコンディションとフォーメーションも関係していると語った。

「昨シーズンに比べると試合数が多くない(2019-2020年シーズンはヨーロッパリーグにも出場)ので、1週間に1試合でコンディションが常にいい状態でプレーできています」

「チームとしてフォーメーションが変わって、2人トップ下にいるので無駄に走ることが少なくなりましたし、相方(ルカ・ヨビッチ)がいいので、自分自身もいい持ち方が出来たり、周りとの連携が上がって、自分自身にもいい影響を与えてくれていると思います」

だが危機感が一番なのだろう。鎌田は「前の選手層は厚いと思いますし、監督は1試合勝てなかったら選手を代えたりするし、毎試合いい試合をしないとすぐ代えられたりするので、毎試合危機感を持ちながらやってます」と明かした。

Jリーグでプレーしていれば伊東や鎌田が1試合不調だからと交代させられることはないだろう。選手層が厚いヨーロッパの激しい競争の中に身を置いて、伊東も鎌田も成長を続けている。この2人が日本代表をさらに活性化してくれるはずだ。


【取材・文:森雅史/日本蹴球合同会社】