大泉洋、理想の上司1位も面接官としては30点の低評価

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 俳優の大泉洋が18日、東京・イイノカンファレンスセンターで行われた映画『騙し絵の牙』公開直前イベント「大泉洋の1日直属部下選考・オンライン面接」に松岡茉優と共に出席。大泉は自身の部下としてPRイベントで手伝いをする人の最終面接官に挑戦したものの、映画配給元である松竹人事部から大泉の面接官ぶりにダメ出しされ、大きく落胆していた。

 人気作家・塩田武士によるベストセラー小説「騙し絵の牙」を映画化した本作。廃刊の危機にあるカルチャー誌「トリニティ」の編集長・速水(大泉)が、真面目で仕事熱心な新人編集者・高野(松岡)ら編集部員たちと共に、雑誌存続のためにありとあらゆる手を尽くす姿をスリリングに描く。

 明治安田生命が、新入社員を対象にしたアンケートで選出する「理想の上司」ランキングの「俳優・歌手部門」で2021年1位に選出された大泉が主演を務める本作。映画プロモーションの一環として、4月に新生活が始まるシーズンに先駆け、大泉の1日部下を探す企画「プロジェクトYOU〜大泉洋とあなた(YOU)のプロジェクト〜」を実施しているが、この日、大泉本人が面接官となり、全国から集まった志願者をオンラインで面接。

 大泉の大ファンという人や、ゲームキャラクターのPR実績がある人、さらには将来映画会社でプロデューサーになりたいという学生らが集まる中、大泉は応募者を面白おかしくイジるなど、持ち前のトーク力で楽しませていたが、実は大泉が面接官として志願者を選考する一方で、映画配給元の松竹人事部も、大泉の面接官ぶりを審査するという企画だった。

 やや脱線するところはあったものの、滞りなく面接は進み、大阪在住の女性が最終面接を突破。大泉の部下として1日PRのお手伝いをすることが決まった。その後、行われた大泉への面接官への評価。人事部からは、なんと30点という低評価が下る。

 大泉は「これって100点満点での30点ですか?」と耳を疑っているようだったが、人事部は「巧みなトークで志願者の個性を引き出しているが、自分の話が多い」と指摘。厳しい言葉を投げかけていた学生が「将来映画プロデューサーになりたい」と話したとたん、急に態度を変えたことも評価を下げた基準だというと「人材の見極めに一貫性を欠く」とピシャリ。

 理路整然とした理由に「返す言葉もないです」とシュンとなっていた大泉だったが、開き直り「損得優先して判断するでしょ? 会社だってみんなコネ入社させているわけだし」といつものぼやき節で会場を笑わせていた。(磯部正和)