ページトップに配されたプレビュー

株式会社写研は、同社初の公式Webサイト(コーポレートサイト)を公開している。

1900年代前半から写真植字機や高品位な書体デザイン、フォント制作などを手掛けてきた同社。

Webサイトは、同社が目指す「日本の文字、日本語の文化およびデザインの向上に貢献すること」に貢献することになる。

サイトは、パソコンでアクセスするとスクロール式でシンプルなページが開かれる。

トップに配置されているのは、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』の「ジョバンニが学校の門を〜」で始まる一節。

この一節が、「石井中明朝」や「石井太ゴシック」「紅蘭中楷書」「淡古印」「ナールD」「ナカフリーB」など、同社の人気の17書体でプレビューできる。


クセの強い「ファン蘭E」

また、下層にスクロールすると写研の理念などを綴ったリンクやプレスリリース(お知らせ)などが配置されている。

そして、2021年5月公開予定のコンテンツとしては、写研の歴史と沿革、これまでの写研書体や写植機、各種資料が閲覧可能なデジタルアーカイブを用意。


日本の写真植字機や書体の歴史と言っても過言ではない、貴重な資料の公開が期待される

なお、このサイト公開と同時に、写研と関係の深いフォント制作会社の株式会社モリサワと、OpenTypeフォントを共同開発することに合意したというニュースも明らかにしている。

写研 公式サイト
URL:https://sha-ken.co.jp/
2021/03/10