旦那に洗脳されて……仕事も友人も失った女の末路【後編】

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婚約や結婚は、通常、めでたいことだとされています。ですが、婚約した相手がとんでもない人物だと、とたんに単純におめでたいことだとは言えなくなってきます。
ナオコさん(仮名)の友人、エレナさん(仮名)の婚約も、おめでたいとは言えない状況になっていった典型的な例です。
今回は、ナオコさんに、エレナさんの婚約の思わぬ展開を語っていただきました。前半では、スピード婚約した婚約者から、服装や髪型まで変えられてしまった様子をご紹介しました。後半では、婚約者のコントロールがさらに加速していきます。

目次

結婚後に優しかった婚約者が豹変

エレナと疎遠になって半年ほど経ったある日、別の友人からエレナは結婚したと聞かされました。
疎遠になっているとはいえ、結婚も知らせてくれないなんて、もう私とは会いたくないのかな、と思ったので私からは連絡せずにおきました。
それから数ヶ月後、エレナは突然、私の家にやってきました。以前のエレナの優しさや明るさは消え、どこか怯えた様子の彼女を見て、何かあったのだとすぐに察知しました。
聞くと、結婚してから優しかった彼の態度は豹変し、毎日のように、「お前はだめなやつだ」など罵られるようになったと言います。
エレナは、好きだったはずの仕事もやめてしまっていました。彼に、「家事も満足にできないんだから、やめたら」と言われたからだと言います。
私は彼女が、変わってしまったと思いました。彼女を変えたのは、彼だということもはっきりとわかりました。私はエレナに、「彼とは別れた方がいい。いつまでも家にいていいから、もう彼のもとには戻らないで」と言いました。エレナは泣きながら、うなずいてくれました。

果たしてエレナは幸せなのか。他人が決めることはできない

でもその一週間後、エレナは帰ってきませんでした。
彼のもとに戻ったのです。彼は、泣きながらエレナに謝り、戻ってきてほしいと懇願したそうです。
エレナは、「実際に殴られたわけでもないし、彼も変わってくれると思うから」と言っていました。しかし、当然、彼は変わりませんでした。その後もエレナに暴言を吐き、エレナの服装や言動に指図してきました。
エレナは度々耐えられなくなり、家を飛び出しましたが、何度も戻っていきました。何度目かに私に助けを求めにきたとき、私は、エレナの夫のことをボロクソに言ってやりました。すると、エレナは、夫をかばい、私の家を出ていきました。
それからはエレナとは連絡をとっていません。共通の友人はもう誰も連絡をとっていないそうです。エレナは、友人関係も、仕事も失いました。そして、自分に執着し、束縛してくる夫を手に入れました。
エレナにとって、私たち友人より、あの夫の方が必要な人だったのでしょうか。エレナは今幸せなのでしょうか。周囲から見たら、そうは見えませんが、幸せかどうかは本人しかわかりません。エレナが夫のことをかばったあの表情が目に焼き付いています。
もう会えないと思いますが、どこかで幸せに暮らしていることを祈っています。
(今来 今/ライター)