東京都千代田区の衆議院第2議員会館で開かれている「生命のメッセージ展」で、挨拶する小泉純一郎首相。(撮影:東雲吾衣)

写真拡大 (全2枚)

小泉純一郎首相は17日、東京都千代田区の衆議院第2議員会館で開かれている「生命(いのち)のメッセージ展 in 国会 パート2」を訪れた。会場では、交通事故被害者などの等身大パネルを見て回り、遺族からの説明に真剣な面持ちで聞き入っていた。

 同展は、交通事故やいじめなどで命を奪われた人々の等身大のパネルを展示し、命の大切さを訴える展示会で、今回で35回目。国会で開催されるのは2003年に続き2回目で、会場には116体のパネルが並んでいる。16日には憲政記念館で一般公開され、約500人が足を運んだ。開催は18日まで。

 小泉首相は、説明を受けながら会場を見て回ったあと、「加害者の人権だけでなく、被害者の人権をもっと考えてほしいという痛切な訴えを聞き、このような事件や事故が起こらないようにしなければと思った」と感想を述べた。

 また、同日には、安倍晋三官房長官や自民党の武部勤幹事長、公明党の神崎武法代表なども訪れた。安倍官房長官は「多くの人がこの展示会を見て、交通事故で加害者になるかもしれないという気持ちを持てば、交通事故は減るはず。私も政府にいる者として何ができるか考えなければいけない」と語った。【了】

■関連記事
"生きたかった" 命の声を聴く(7)
"生きたかった" 命の声を聴く(6)
"生きたかった" 命の声を聴く(5)
"生きたかった" 命の声を聴く(4)
"生きたかった" 命の声を聴く(3)
"生きたかった" 命の声を聴く(2)
"生きたかった" 命の声を聴く(1)
生きる意味と希望を考える

■関連リンク
生命のメッセージ展 in 国会 Part2