日本の保育園では、園外活動の1つとして「お散歩」を取り入れているところが多い。園外に出ての散歩は、交通ルールを学ぶ良い機会になっていると言えるだろう。中国の動画サイトはこのほど、日本の保育園児が道路を横断する様子について紹介する動画を配信した。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本の保育園では、園外活動の1つとして「お散歩」を取り入れているところが多い。園外に出ての散歩は、交通ルールを学ぶ良い機会になっていると言えるだろう。中国の動画サイト西瓜視頻はこのほど、日本の保育園児が道路を横断する様子について紹介する動画を配信した。

 動画では、信号が青になったところで何人かの先生に連れられた保育園児たちが手を挙げて横断する様子が映っているが、これは日本ではごくありふれた光景だと言える。だが動画の中国人配信者は、「子どもたちは手をつないで歩き、もう片方の手を挙げて横断している」と驚きをもって伝えている。

 中国の幼稚園や保育園ではそもそも外出して散歩するという活動が少ない。外出は一定のリスクがあるため、不要なリスクを回避しようという傾向が強いようだ。このほか、園児同士が「手をつないで」歩いている様子も中国人にとっては新鮮に映ったようだ。中国では、子どもたちに手をつながせることはほとんどなく、並んで歩く必要がある時は、隣ではなく前の子どもの服をつかんで歩くのが普通だ。これは日本のやり方とは大きく異なっている点だと言えるだろう。

 配信者の中国人が驚いたのは中国では道路を横断する際に「手を挙げる」という習慣がないからかもしれないが、それよりも「外出中は手をつないで歩くこと、そして横断歩道では手を挙げるのがルールとなっていて、日本では子どもでもちゃんと決められたルールを守っている」というのが驚いた理由なのだろう。

 散歩や道路の横断の仕方などは細かな点かもしれないが、日本と中国とではその方針や方法に大きな違いがあるようだ。園外での散歩は、交通ルールを学ぶと同時に、自然に触れて季節を感じることで感受性が育まれ、協調性を身に着ける良い機会ともなっている。中国でももっと積極的に取り入れると良いのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)