「ハッピーレインボーラーメン」

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SNS映え投稿分析を手掛ける合同会社SNAPLACE(東京都品川区)は2020年12月8日、外食産業で知られるアスラポート(東京都中央区)と共同で、「究極のSNS映えラーメン」を開発したと発表した。「ハッピーレインボーラーメン」と名付けられたこのラーメンには、鮮やかな7色に色付けしたチーズフォンデュソースが絡んだチャーシューが盛り付けられている。

インターネット上ではこのビジュアルが話題となり、一部から「ゲーミングラーメン」と呼ばれ始めている。

七色に発光させるGIF画像も登場

「ハッピーレインボーラーメン」は、コロナ禍において苦境に立たされている飲食業界に明るい話題をもたらすことを目指し、SNS映えを追求して開発された。元となったのは、アスラポートのラーメンチェーン「札幌ラーメン どさん子」の味噌カレーラーメン。トッピングには野菜炒め、味玉1個、チャーシュー7枚が添えられている。チャーシューにはそれぞれ、7色に色付けされたチーズフォンデュソースが絡んでおり虹色に配置されている。麺を箸で持ち上げると、レインボーチーズが麺に絡んでさらにインパクトのあるビジュアルになるという。

インターネット上ではこのビジュアルが話題となり、「ゲーミングラーメン」と称する声も上がっている。ネット用語などを解説するウェブサイト「ニコニコ大百科」によれば、「ゲーミング」は、「ゲーム用に作られた」、「ゲーム専用の」という形容詞として用いられてきたが、転じて「色の変化する、七色に変わる、鮮やかに光る、スペクトルに色が変化する機械やもの」といった使われ方をしているという。これは虹色に発光するゲーミングデバイスが登場した影響によるものとみられる。

こうした意味合いから、公開されている「ハッピーレインボーラーメン」の画像を七色に発光させるGIFを投稿する人までも現れた。この反響も投稿分析で狙ったものだったのか。J-CASTニュースの取材に対し、合同会社SNAPLACEはこう述べる。

「こちらは全く想定しておりませんでした」

「ゲーミングラーメン風に加工して頂いている投稿も見かけ大変嬉しい」

合同会社SNAPLACEは、SNS映えする観光地やお店を集めた観光情報サイトの運営や、富士急ハイランドのSNS映えマップ、日本旅行やH.I.S.のインスタ映え旅行パックを手掛けるなどの、SNS施策コンサルティング・マーケティング支援を行っている。

今回注目した「レインボーカラー」については、その人気の背景をこう分析している。

「外国では『レインボーラテ』『レインボーケーキ』などが流行し、2016年頃から日本でもレインボーの配色を用いた食べ物が度々観測されるようになりました。特に2017年にインスタ映えが流行語を取ったあたりから、インスタグラムで映えやすい(写真が並ぶフィード上で目立ちやすい)カラフルな色合いを用いた食べ物を開発する飲食店・企業が増えていると弊社は考えています」

そして「本格派ラーメンとレインボーの組み合わせはまだない」として、明るい話題を提供しコロナ化の現状を打破したいと、「ハッピーレインボーラーメン」を開発した。開発においては同社のSNS映え判定システムを活用し、SNS映えを追求したという。しかし、「ゲーミングラーメン」といった反響は予想外だった。

「リリースをした時点ではゲーミングラーメンは全く想像をしていなかったので驚いています。実際にリリース写真をゲーミングラーメン風に加工して頂いている投稿も見かけ大変嬉しいです。どうしても昨今はネガティブな話題が多くなりましたが、この『ハッピーレインボーラーメン』ネタで一瞬でも笑いを提供できたなら本望です」

「ハッピーレインボーラーメン」は8日から、「札幌ラーメン どさん子」の一部店舗で取り扱われる。価格は、1280円(税込)となっている。

(J-CASTニュース編集部 瀧川響子)