二条城のお堀が「抹茶オレ状態」になっていた 水面が緑に染まる異変、いったい何が?事務所に真相を聞くと...
世界文化遺産にも登録されている「二条城」(京都市)。そのお堀が大変なことになっていると、ツイッターで話題となっている。
実際の写真がこちらだ。
一面が緑色になっている(画像は永太郎@Naga_Kyotoさん提供)
これは2020年10月9日、ツイッターユーザーの永太郎(@Naga_Kyoto)さんが
「二条城の堀、藻が湧きすぎて抹茶オレ状態になってる...」
として投稿した写真だ。
確かに、お堀の周りが一面、濃厚な緑色になっていて、まるで抹茶オレを注いだかのように見える。
この不思議な光景にツイッターでは
「誰だよ宇治抹茶オレ流し込んだの」
「美味しそうだなぁ...」
「もはや綺麗」
「歩けそう」
といった反応が寄せられている。
12日、Jタウンネットが投稿者の永太郎さんに話を聞いたところ、この写真は9日の15時頃、二条城の北側から撮影したものだという。
京都在住だという永太郎さんは、
「小さい頃からよくそばを通っていますが、ここまで緑一色になっているのは初めて見ました」
と話す。
この一面の緑は、いったい何なのだろうか。
Jタウンネットは13日、二条城の事務所を取材し、管理係の担当者に話を聞いた。
「浮草かと思われます」
まずは、この堀一面に広がった緑の正体について聞いてみると、
「浮草かと思われます」
と担当者。
日頃から、浮草を含めた様々な水草が生息しているという二条城の堀。
普段の堀の様子(画像は永太郎@Naga_Kyotoさん提供)
しかし、今回のように水面にびっしりと真緑の浮草が発生したのは珍しいことだという。
担当者は
「私が二条城に来てからの3年間では少なくとも見たことはありません。しかし、何年かに一度、たまにこのような現象は起きているようです」
とする。今年は夏前の6月頃から兆候があり、現在の状況に至ったという。
「我々も除去作業は行っているのですが今年は全く追いつけない状況となっていて......」
と、事務所としても頭を悩ませているようだった。
しかし、通常であれば水草は秋冬になるとなくなっていくものだそう。
担当者は、
「今年もそうだと思うのですが、やはり近年は気候変動の影響などから、どうなっていくか分からない部分もあります。ですので、そうならなかった場合や、来年以降も同じ状況が続くようであれば、もっと違う対策をしていくべきではないかなとは考えております」
とコメントしていた。
ちなみに、「抹茶オレ」のような状態になっているのは一部で、お堀の全域がこの様子になっているというわけではないそうだ。