2試合連続弾を含む2ゴールと躍動した三笘。(C)SOCCER DIGEST

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 J1リーグは9月5日、各地で第14節の9試合を開催。日産スタジアムでは、横浜F・マリノス川崎フロンターレの一戦が行なわれ、川崎が3−1の快勝を挙げた。

【J1第14節PHOTO】横浜1−3川崎|立ち上がりに先制を許すも慌てず逆転!川崎が圧巻の強さを見せつけ「神奈川ダービー」を制し首位キープ!

 9月初戦は、攻撃的スタイルを志向するチーム同士の“神奈川ダービー”に。勝点差は14と大きく引き離されているホームの横浜は、チームトップの8得点を挙げているマルコス・ジュニオールや、ジュニオール・サントス、エリキといったブラジル人アタッカートリオを先発起用。一方、首位を独走する川崎は、ここまで6得点を記録している大型ルーキー・三笘薫や、家長昭博、大島僚太などをスタメンに加え、盤石な布陣で臨む。

 試合前に鬼木達監督が「ハードワークで上回る」と強調した通り、立ち上がりから川崎が積極的にプレスをかける。しかし先手を取ったのはホームチームだった。右サイドで相手DFの裏に抜け出した松田詠太郎が、中央に折り返す。これにゴール前で反応したM・ジュニオールが冷静に右足で流し込む。

 M・ジュニオールの2試合連続ゴールで幸先よく先制した横浜は、軽快なワンタッチパスで攻め立ててくる相手に対し、コンパクトな守備で対応。左サイドから崩され、23分に大島にフリーでシュートを放たれるなど猛攻を受けるも、身体を張って守り切り得点を許さない。

 それでも川崎が三笘の2戦連発弾で33分に振り出しに戻す。カウンターから脇坂泰斗が左サイドの広大なスペースにスルーパスを供給。これを受けた三笘がドリブルで敵陣深くに持ち込むと、中央に切り込んでシュートを放ち右サイドネットに突き刺す。このまま1−1で前半を折り返した。
 
 川崎は後半の頭から、脇坂に代えて旗手怜央、L・ダミアンに代えて小林悠を投入。すると開始直後の48分、左サイドから大島が相手GKとDFの間にグラウンダーのクロスを入れると、これに走り込んだ家長がフリーでゴールに流し込み、勝ち越しに成功する。

 勢いに乗る川崎は、その2分後にも若い力が躍動し、三笘が旗手とのホットラインから追加点を挙げ、あっという間に2点差とする。その後も主導権を握りボールを保持し続けた川崎が3−1の快勝。勝点を38に伸ばし、首位を独走している。

 次戦は9日に横浜がアウェーで名古屋フランパス、川崎はホームでヴィッセル神戸と15節を戦う。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部