虫螻を曼荼羅で表現! 曼荼羅蟲螻田保橋淳展【Art Gallery M84】
■虫螻を曼荼羅で表現した不思議な田保橋淳の世界観
デジタル版画で作品作りをする作家は非常に少ないです。しかも、個展となると見かける事が稀な分野です。デジタル版画で、この世界の第一人者である田保橋淳が21年の間「オンリーワン」として取り組んできた世界であります。ここ4~5年美術評論家の方々が個展にも来場されるようになった曼荼羅の世界、1点1点とても見応えのある作品です。
Art Gallery M84オーナー 橋本 正則氏
■作家から一言
我が家の庭も、もう造園50年になる。欲張りだから、花も香りも実も楽しみたいと果樹を多く植えた。それぞれ収穫が自慢で、ご近所にお裾分けして喜ばれた。ところが、地球性能の劣化が原因か、重連する激甚災害からの影響か、この最近、花も香りも実も、すっかりダメになった。これは大変と、素人ながらそれなりの手入れをしているのだが、効果がない。ひと抱え以上の大木のモクレン、サクラのほか、ミカン、レモン、スダチ、カボス、ビワ、キンカンなどがよくない。
でもいいこともある。殺虫剤散布が必要ないほど、害虫がいなくなった。病気もなくなって殺虫剤も不要になった。ムシケラ野郎と目の敵にしたことも、過去のことになった。思えば、何匹虐殺したか。しかし、いかに害虫とはいえ、命あるものをどんどん殺めてよい筈はなかろう。というわけで今年の個展では、遅まきながら、今は亡きムシケラたちに追悼の意を捧げ、冥福を祈ることにした。田保橋 淳
田保橋 淳(たぼはし じゅん)略歴
1931年 ソウル市生まれ。
1953年 金沢美術工芸大学美術科油彩専攻卒業後、筑波大学教授大智浩氏に師事。
1957年 株式会社電通入社。
1969年 金沢美術工芸大学客員教授兼務。
1980年 株式会社電通 第二クリエーティブ局長就任。