【8節のベストイレブン】

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 J1リーグは、8月1日、2日に各地で第8節の9試合が行なわれた。ここでは、今節の試合からサッカーダイジェストWeb編集部が選定したベストイレブンを紹介していく。
 
 川崎で10番を背負う司令塔が特大のインパクトを残し、クラブ新記録となる7連勝の立役者となった。
 
 首位を走る川崎が、2位につけるG大阪のホームに乗り込んだ大一番に先発出場した大島僚太は、相手守備陣の牙城を崩し切れず、苦戦を強いられるなか迎えた48分。三笘薫からのリターンパスにダイレクトで右足を振り抜き、鋭いシュートをゴールに叩き込んだ。
 
 苦しい時間帯で決めた華麗な決勝点はもちろんのこと、パス捌きでも攻撃の中心を担っていた大島を今節のMVPとした。また川崎からは、持ち前のフィジカルを存分に発揮して無失点に抑えたジェジエウも選出している。
 
 名古屋を下して4連勝を達成した柏からも、オルンガと山下達也の2名をセレクト。前者は4戦連発と圧倒的得点力を誇示し、今季3度目の選出に。後者は見事な統率力でディフェンスラインを引き締めた。
 
 また大量4得点で快勝した鹿島からは、ハットトリックを達成したエヴェラウド。札幌との壮絶な打ち合いを制した神戸からは、2ゴールを挙げた山口蛍。連敗を2でストップした広島からは、抜群の攻撃センスを見せた青山敏弘をチョイスしている。
 
 そのほか、決勝点に繋がるPKを呼び込んだC大阪の坂元達裕、勝ち越し弾と鋭いクロスでも再三チャンスを創出した鳥栖の森下龍矢、ゴール前で門番となり浦和に勝点1をもたらしたトーマス・デンを選出した。
 
 GKには、開幕戦以来の出場ながら、そのブランクを感じさせない好パフォーマンスを発揮した横浜の朴一圭を選んでいる。

【PHOTO】J1第8節“ベストイレブン”に選出された11人を厳選ショットで紹介!
【今節のベストイレブン】
GK
1 朴 一圭(横浜)7 ●初選出
復帰明けとは思えないほど、高いパフォーマンス。いつも通り広いエリアを守り、攻撃の起点としての意識も高かった。後半はファインセーブを連発してチームを救い、クリーンシートでの勝利を達成した。
 
DF
50 山下達也(柏)6.5 ●初選出
ベテランらしい統率力でディフェンスラインを引き締めた。名古屋・金崎夢生とのゴリゴリのマッチアップは見応え十分。大きな展開の増えた後半には空中戦で奮闘し、足をつって交代に。
 
4 ジェジエウ(川崎)6.5 ●初選出
危険地帯でフィジカルを活かした守りを見せる。G大阪の小野裕二にもしっかりと対応し、仕事をさせなかったのは見事だ。
 
20 トーマス・デン(浦和)6.5 ●初選出
清水に押し込まれながらも最少失点で抑え、勝点1を得られたのは、このオーストラリア人CBの奮闘があったから。ゴール前の門番となった。
 
MF
6 青山敏弘(広島)7 ●初選出
ショートパスで細かくつないで敵を引きつけ、正確なロングフィードでサイドチェンジ。攻撃を組み立てるセンスは抜群だった。37分にはピンポイントクロスでドウグラス・ヴィエイラのゴールをアシスト。ゲームの主導権を握れた最大の立役者だ。
 
17 坂元達裕(C大阪)7 ●初選出
ドリブルで積極的に仕掛け、ゴールへの推進力を喚起。迷いなくペナルティエリアに走り込んだことでPKを獲得。これが貴重な決勝点となった。
 
28 森下龍矢(鳥栖)7 ●初選出
前半は良い意味で持ち場(左サイドバック)を離れて積極的にアタック。際どいクロスでチャンスを作り、43分には左足のスーパーミドルで勝ち越し弾を叩き込むなど、特大のインパクトを放った。
 
5 山口 蛍(神戸)7 ●初選出
守備範囲の広さと、長い距離を走るシーンの判断力、パスの精度はさすが。レベルの違いを見せつけた。2ゴールも冷静に沈め、見事なパフォーマンスだった。
 
THIS WEEK MVP
10 大島僚太(川崎)7 ●初選出
欲しかった時間帯で、相手の意表を突くミドルシュートを放ち決勝点をゲット。攻撃の潤滑油としての存在感も抜群で、やはりこの男がいるとチームの質が上がる。
 
FW
14 オルンガ(柏)6.5 ●3回目
ゆったりとしたリズムでのプレーは、逆にギアを入れた時の凄みを感じさせた。ボールに関与する回数は決して多くはないが、突発的なワンチャンスをきっちり決めて見せるあたりはさすが。4戦連発の点取り屋だ。
 
9 エヴェラウド(鹿島)7 ●初選出
軽率なパスを奪ってGKの位置をしっかり見てサイドネットに流し込む同点弾に始まり、P K含め3ゴール。文句なしのベストイレブン選出だ。
 
※選手名の左の数字はクラブでの背番号。右は今節の採点。
採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
●は今シーズンのベストイレブン選出回数。
 
構成●サッカーダイジェストWeb編集部