小林武史「『innocent world』の詩でまったく違う次元に行った」Mr.Children桜井和寿が“覚醒”した瞬間を語る
放送作家の高須光聖が、世の中をもっと面白くするためにゲストと空想し、勝手に企画を提案していくTOKYO FMの番組「空想メディア」。6月7日(日)の放送では、音楽プロデューサー・小林武史さんが登場しました。

◆CMソングで有名な「思いきりアメリカン」を作曲
高須:杏里さんの曲を書いていた時期って何歳ぐらいでした?
小林:22、23歳ぐらいの頃ですね。
高須:「思いきりアメリカン」聴きましたよ。CMソングで流れたとき、よく歌っていました。
小林:あの曲はですね、僕のデモを聴いたマネージャーが「競合の曲なんだけど、挑戦してみる?」って言ってくれたんです。競合相手には「オリビアを聴きながら」を書いた尾崎亜美さんなど、そうそうたる人たちがいたんですね。だけど、当時は生意気だったので“僕が勝ち取るだろうな”と思っていました。
高須:そして、勝ち取った。すごいですね。
小林:とは言っても、「思いきりアメリカン」を書いたぐらいでは周りは特に変化がありませんでした。当時、シンプルな打ち込みの曲が流行り出していた時期だったんですね。淡々とした、ちょっとダークな曲です。そのデモテープを作って、「思いきりアメリカン」をアレンジしてもらった佐藤準さんという音楽プロデューサーに聴いてもらったんですよ。そうしたら「小林君、自分でアレンジをやってみたらいいんじゃない?」と、佐藤さんが言ってくれたんです。それが、いまの僕に繋がる突破口になりましたね。
◆桑田佳祐は“1人ビートルズ”のような人
小林:アレンジャーデビューをしたら、評判がよくて勢いがついていったんです。
高須:いろんな方から声がかかりましたよね。
小林:そうですね。そして、桑田佳祐さんと仕事をすることにも繋がりました。
高須:すごいですよね。最初の出会いはどんな感じだったのですか?
小林:「ミス・ブランニュー・デイ (MISS BRAND-NEW DAY)」のような、ちょっとテクノ的な曲を作っていた藤井丈司さんという方がいるのですが、YMOと関わりがある人だったんです。桑田さんと関わる前に、いわゆるYMOフォロワーの人たちと2年間ぐらい仕事をしていました。
そうした経験を積んだわけですが、桑田さんはちょっとジャンルが違ったんですね。反骨精神やキング・オブ・ポップの要素を持った“1人ビートルズ”と言いますか。そこにプラスして、日本的なおふざけが入っている(笑)。先に走っている人にはいなかったミュージシャンなんですよ。
高須:そういった要素をわかり合いながら、曲を作っていくのは心地いいでしょうね。
小林:“桑田さんが何に納得するのか”を考えることが、とても面白かったです。
◆Mr.Childrenの転換期
高須:桑田佳祐さんと仕事をされてから、Mr.Childrenの桜井和寿さんと出会われたんですよね。桜井さんは、当時どんな雰囲気の方でしたか?
小林:桑田さんは、日本のポップシーンのなかに出てきた“突然変異”のような存在でしたね。一方で、僕と出会ったときの桜井は、将来を嘱望されるとは程遠い、やたらニコニコ笑う人でした(笑)。いまいち何を考えているのかわからない部分もあったけれど、“素直でいいお兄ちゃん”って感じでしたね。
高須:「HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP」(フジテレビ系列)に桜井さんが初登場したときもニコニコしていました。ダウンタウンがキツいことを言っても受け流していましたし、帰るときもスタッフにすごく礼儀正しかったです。
小林:当時、僕はMr.Childrenがどんな方向性のバンドに行けばいいのか、定まりきらなかったんです。JUN SKY WALKER(S)みたいな勢いや、ユニコーンみたいな自由奔放さがなかったんですよね。あの頃は、ビジュアルなどを考えてくれていたクリエイティブディレクターの信藤三雄さんに相談していました。その結果、自分たちでセルフメイクをして変化していく形となりましたね。
高須:なるほど。たしかにMr.Childrenって変化を重ねていますもんね。
小林:4枚目のシングル「CROSS ROAD」の詩と5枚目シングルの「innocent world」の詩を比べてみると、“まったく違う次元に行った”っていうのがわかると思うんですよ。
当時、桜井と「innocent world」の歌詞を作るときに、僕が「個人的な思いをもっと出さないと」って言ったんです。そうしたら、桜井に「自分の思いを出したらダメだと思っていました」と言われたんですね。そして次の日、「いい歌詞が書けたと思います。できればこの歌詞は変えたくないです」と言ってきました。そこから、1人歩きをはじめていったんですね。
高須:“ミスチルとはこうなんだ”というのが、でき上がった感じがしましたね。
次回6月14日(日)の放送は、引き続き小林さんをゲストに迎えてお届けします。どうぞお楽しみに!
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聴取期限 2020年6月15日(月)AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:空想メディア
放送日時:毎週日曜 25:00~25:29
パーソナリティ:高須光聖
番組公式Facebook:https://www.facebook.com/QUUSOOMEDIA/ https://www.facebook.com/QUUSOOMEDIA/

(左から)高須光聖、小林武史さん
◆CMソングで有名な「思いきりアメリカン」を作曲
高須:杏里さんの曲を書いていた時期って何歳ぐらいでした?
小林:22、23歳ぐらいの頃ですね。
小林:あの曲はですね、僕のデモを聴いたマネージャーが「競合の曲なんだけど、挑戦してみる?」って言ってくれたんです。競合相手には「オリビアを聴きながら」を書いた尾崎亜美さんなど、そうそうたる人たちがいたんですね。だけど、当時は生意気だったので“僕が勝ち取るだろうな”と思っていました。
高須:そして、勝ち取った。すごいですね。
小林:とは言っても、「思いきりアメリカン」を書いたぐらいでは周りは特に変化がありませんでした。当時、シンプルな打ち込みの曲が流行り出していた時期だったんですね。淡々とした、ちょっとダークな曲です。そのデモテープを作って、「思いきりアメリカン」をアレンジしてもらった佐藤準さんという音楽プロデューサーに聴いてもらったんですよ。そうしたら「小林君、自分でアレンジをやってみたらいいんじゃない?」と、佐藤さんが言ってくれたんです。それが、いまの僕に繋がる突破口になりましたね。
◆桑田佳祐は“1人ビートルズ”のような人
小林:アレンジャーデビューをしたら、評判がよくて勢いがついていったんです。
高須:いろんな方から声がかかりましたよね。
小林:そうですね。そして、桑田佳祐さんと仕事をすることにも繋がりました。
高須:すごいですよね。最初の出会いはどんな感じだったのですか?
小林:「ミス・ブランニュー・デイ (MISS BRAND-NEW DAY)」のような、ちょっとテクノ的な曲を作っていた藤井丈司さんという方がいるのですが、YMOと関わりがある人だったんです。桑田さんと関わる前に、いわゆるYMOフォロワーの人たちと2年間ぐらい仕事をしていました。
そうした経験を積んだわけですが、桑田さんはちょっとジャンルが違ったんですね。反骨精神やキング・オブ・ポップの要素を持った“1人ビートルズ”と言いますか。そこにプラスして、日本的なおふざけが入っている(笑)。先に走っている人にはいなかったミュージシャンなんですよ。
高須:そういった要素をわかり合いながら、曲を作っていくのは心地いいでしょうね。
小林:“桑田さんが何に納得するのか”を考えることが、とても面白かったです。
◆Mr.Childrenの転換期
高須:桑田佳祐さんと仕事をされてから、Mr.Childrenの桜井和寿さんと出会われたんですよね。桜井さんは、当時どんな雰囲気の方でしたか?
小林:桑田さんは、日本のポップシーンのなかに出てきた“突然変異”のような存在でしたね。一方で、僕と出会ったときの桜井は、将来を嘱望されるとは程遠い、やたらニコニコ笑う人でした(笑)。いまいち何を考えているのかわからない部分もあったけれど、“素直でいいお兄ちゃん”って感じでしたね。
高須:「HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP」(フジテレビ系列)に桜井さんが初登場したときもニコニコしていました。ダウンタウンがキツいことを言っても受け流していましたし、帰るときもスタッフにすごく礼儀正しかったです。
小林:当時、僕はMr.Childrenがどんな方向性のバンドに行けばいいのか、定まりきらなかったんです。JUN SKY WALKER(S)みたいな勢いや、ユニコーンみたいな自由奔放さがなかったんですよね。あの頃は、ビジュアルなどを考えてくれていたクリエイティブディレクターの信藤三雄さんに相談していました。その結果、自分たちでセルフメイクをして変化していく形となりましたね。
高須:なるほど。たしかにMr.Childrenって変化を重ねていますもんね。
小林:4枚目のシングル「CROSS ROAD」の詩と5枚目シングルの「innocent world」の詩を比べてみると、“まったく違う次元に行った”っていうのがわかると思うんですよ。
当時、桜井と「innocent world」の歌詞を作るときに、僕が「個人的な思いをもっと出さないと」って言ったんです。そうしたら、桜井に「自分の思いを出したらダメだと思っていました」と言われたんですね。そして次の日、「いい歌詞が書けたと思います。できればこの歌詞は変えたくないです」と言ってきました。そこから、1人歩きをはじめていったんですね。
高須:“ミスチルとはこうなんだ”というのが、でき上がった感じがしましたね。
次回6月14日(日)の放送は、引き続き小林さんをゲストに迎えてお届けします。どうぞお楽しみに!
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聴取期限 2020年6月15日(月)AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:空想メディア
放送日時:毎週日曜 25:00~25:29
パーソナリティ:高須光聖
番組公式Facebook:https://www.facebook.com/QUUSOOMEDIA/ https://www.facebook.com/QUUSOOMEDIA/
