白金の高架下、人影もまばらなエリアにひっそりオープンした新イタリアンが話題!
巷のレストラン情報を見ると、大人な雰囲気を表現するために「隠れ家」という言葉が乱用され過ぎている気がする。
果たしてそのすべては、良質なレストランなのだろうか?
そこで東京カレンダー4月号では、真の「隠れ家レストラン」を総力取材。
なかでも、誰にも知られていない秘密の空間。そこにいる優越。
そんな隠れ家の醍醐味を味わえる新店の隠れ家を、ここでご紹介する。
新店というだけで、おのずとその可能性は高くなるはずだ。

白金の高架下にひっそりと佇む
『RAMA』
白金エリアといえば、大人のための密やかでいい店に事欠かないイメージがあるが、その共通認識を裏切らない新顔が、ここ『RAMA』。
外苑西通りと並行した首都高速の高架下。古い民家や商店が並ぶ細い道沿いにあり、この店から漏れる温かみある灯りが目印だ。店の前に立てば、大きな窓から劇場のようなカウンターの様子が窺える。

築50年超の古い建物をモダンな空間へと蘇らせ全体をプロデュースしたのは、オーナーの高倉啓一郎氏だ。
気鋭の建築家・工藤桃子氏が設計に加わり「茶室×シェフズキッチン」をキーワードに、オープンキッチンを囲むように弧を描く、臨場感あふれるカウンターが完成した。
シェフ・青木克大氏の料理は、手打ちパスタやトリッパの煮込みといったイタリアの郷土料理をベースに和のエッセンスを加えた、空間と呼応するような洗練されたプレゼンテーションが印象的。

この自家製の平打ちパスタは、ブロードを煮詰めて、チーズとバターを合わせた濃厚なソースとともにいただく「タヤリン タルトゥーフォ」¥1,400(ハーフサイズ)。仕上げに、ピエモンテ産の黒トリュフを削りかける。
またユニークなのが、「棒鮨」が定番なこと。ドライトマトで作った自家製醤油で食する一品は「リンクする部分も多い日本とイタリアの食文化を融合させたい」という思いを込めた。

タラとアサリの煮込みを詰めた「アニョロッティ ダル プリン」は、お通しとして通年で出されるアイコニックな一品。

「デザート盛り合わせ」¥2,000。この日は、ザバイオーネ、抹茶・ココアのレイマカロン、パンナコッタ、オペラ。

ドリンクも、イタリアワインにとらわれず、日本ワインをはじめ世界各地のワインを随時セレクト。日本酒やウイスキーのラインアップも、厳選されている。
白金台、白金高輪、広尾と、最寄りのどの駅からも徒歩ではやや遠く、タクシーで向かうことを推奨したいエリア。
外から店内の様子が見える造りでありながらも、通りがかりの人がふらっと入れる雰囲気ではない。しかも、高架下にひっそりと構える店。
人目につかない立地だからこそ特別な時間を過ごせる場所なのだ。
そして、スマートな雰囲気ながらフランクなサービスも魅力。切り札になる一軒といえる。
