貴重な先制弾を決めた広島のD・ヴィエイラ(写真中央/背番号9)。写真:田中研治

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 2月16日、ルヴァンカップのグループステージ第1節がリーグ開幕に先駆けて各地で開催された。Cグループでは横浜FC対サンフレッチェ広島、サガン鳥栖対北海道コンサドーレ札幌の2試合が行なわれた。
 
 ルヴァンカップへと名称変更後の対戦は初となる横浜FCと広島の試合では、立ち上がりから広島が主導権を握る。前線のブラジル人コンビが強靭なフィジカルでボールを収めてチャンスを作ると25分、左サイドからのクロスを逆サイドでハイネルが折り返し、ゴール前で反応したドウグラス・ヴィエイラがダイビングヘッドで決めて先制に成功する。前半の横浜FCは、武田英二郎が膝を痛めて途中交代を余儀なくされるなど、不測の事態に苦しめられる。
 
 広島はさらに47分にも、最終ラインからの縦パスをインターセプトした森島司がすぐさま前線にスルーパスを供給すると、これをレアンドロ・ペレイラが角度のないところから決めて追加点を挙げ、2−0の白星スタートを決めた。
 
 一方、鳥栖のホームに札幌が乗り込んだ一戦は、14分に左CKから福森晃斗の精度の高いクロスに、中央で競り勝ったジェイが、高い打点のヘッドでしっかりと合わせて、ネットを揺らし札幌が先制する。徐々に勢いが増してきた鳥栖のリズミカルなパス回しを受けて、危険なシーンを何度も作られるも、身体を張った守備で守り抜く。

 そして、81分にも福森が得意のFKからニアサイドを的確に射抜き、“黄金の左足”が炸裂。90+2分にも鈴木武蔵が高い位置で奪ったボールをそのまま反転シュートでゴール右隅に決めてダメ押しゴールを決め、札幌が3−0の快勝を収めた。
 
 この結果、初戦終了時点で、ともに快勝した札幌と広島が1位、2位の好発進を切っている。次戦は26日に、ホームで広島は札幌と、鳥栖ホームで横浜FCと対戦する。
 
構成●サッカーダイジェストWeb編集部