ドームを沸かせるような活躍ができるか(イメージ)

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巨人は5年ぶりのリーグ優勝で、選手たちも年俸が軒並みアップ。来季に向けて更なる飛躍を誓う中、崖っぷちに立たされた選手たちがいる。

原監督の肝いりで獲得した中島だが...

中島宏之は年俸1億5000万から2000万に大幅ダウン。87%ダウンは15年の巨人・杉内俊哉の90%、02年のヤクルト・伊藤智仁の88%に次ぐ過去最大級のダウン率となった。オリックスから加入した今季43試合出場で、打率.148、1本塁打、5打点では何も言い訳ができない。

そもそも、中島の獲得には懐疑的な見方が多かった。オリックス在籍時の18年オフに年俸3億5000万円から大幅減の年俸1億円前後を提示されたが、本人は納得せず球団に退団の意思を伝えて自由契約に。球界関係者の中で、「年俸1億でも高いぐらいでオリックスの評価が低いとも思えない。他に獲る球団があるのか」と首をかしげる中で、獲得に乗り出したのが巨人だった。09年WBCで共に戦った原監督は期待をかけていたが、結果を残せなかった。

米国から8年ぶりに日本球界に復帰した岩隈久志も年俸5000万から減額制限を超える60%ダウンの2000万円でサイン。17年に手術した右肩の不調に悩まされ、今季1軍登板なしに終わった。若手が台頭する中、正念場を迎えている。日米通算170勝と実績は十分なだけに、投げられるコンディションを取り戻せるかが再起のポイントになりそうだ。

野上亮磨も苦しい立場だ。西武からFA移籍2年目の今季は13試合登板で、1勝2敗1セーブ、防御率3.50。現状維持の1億5000万円でサインしたが、不良債権と化している。今年10月のフェニックスリーグの試合中に左アキレス腱を断裂し、実戦復帰は来年7月の球宴以降になる見通しだ。来季は3年契約の3年目。少ないチャンスでどこまでアピールできるか。