介護付き有料老人ホーム「ベーネ函館和楽」などを経営 ハーモニー(北海道)が債権者より破産を申し立てられる
設立時の理事長が突如辞任するなど対外信用は悪化、スタッフの採用も進まず不安定な運営が続いていた
(株)ハーモニー(TDB企業コード:080124286、資本金4900万円、北海道函館市東山町144-52、登記面=北海道函館市柏木町15-2、代表早川拓人氏)は、債権者より函館地裁へ破産を申し立てられ、11月29日に保全管理命令を受けた。保全管理人は和根崎直樹弁護士(北海道函館市本町3-12、和根崎法律事務所、電話0138-55-6668)。
また、2018年6月からは新たに日吉町における福祉コミュニティエリア「コンテ日吉」内にて、サービス付き高齢者向け住宅「アルバ(29室)」および「コリーナ(29室)」の2施設、またグループホーム「ベラルーナ(18室)」の運営をスタートさせ、この間の2018年4月期には年収入高約8億8700万円を計上していた。
しかし、同福祉コミュニティエリア工事の不備などによる開業の遅れに加え、設立時の代表が2018年5月に突如辞任したことなどから対外信用は悪化、スタッフの採用も思うように進まないなど、不安定な運営が続いていた。
こうしたなか、今年4月には関係会社の(医社)善智寿会が事業を停止(8月破産)、9月には社会福祉法人函館みらい会が民事再生法の適用を申請、当社の動向も注目されていた。
負債は2018年4月期末時点で約32億2700万円。