「トランジットカフェ」外観。北谷町の店舗は別事業主の元で営業継続中(帝国データバンク撮影)

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借入負担が利益を圧迫 北谷町のカフェレストラン「トランジットカフェ」などは別会社の元で営業を継続

 (株)沖縄トランジット・ソリッドオフィス(TDB企業コード:967229831、資本金300万円、沖縄県北谷町宮城2-220、代表松永憲明氏)は、11月14日に那覇地裁より破産手続き開始決定を受けた。

 破産管財人は安里学弁護士(沖縄県那覇市天久2-1-9、おきなわ法律事務所、電話098-951-3411)。財産状況報告集会は2020年2月6日午後4時。

 当社は、2003年(平成15年)3月創業、2009年(平成21年)1月に設立されたカフェレストラン運営業者。代表が個人開業したカフェレストラン「トランジットカフェ」を中心に、那覇市、北谷町でダイニングバーなど合計3店舗を展開。外国人や若者が多く集まる観光スポットの宮城海岸(通称:砂辺)に本店を構え、ピーク時の年売上高は約2億2000万円を計上。また、2016年(平成28年)7月には読谷村の高台に佇む1日6組限定のデザイナーズホテル「トランジット・オーバーナイト・ホテル」を開業し、積極的な事業展開を実施した。

 一方で、同ホテルの稼働率は思うように上がらず、不動産取得時の借入負担が重く、飲食店舗での利益を圧迫していたことから各事業を分割し、事業譲渡、閉鎖などを実施し、今回の措置となった。

 負債は調査中。

 なお、北谷町のカフェレストラン「トランジットカフェ」、ダイニングバー「シーガーデン」については別事業主の元で営業を継続している。