阪急百貨店うめだ本店前コンコースのイルミネーションを企画・デザインしていた

 (株)アンプラグド(TDB企業コード:582634470、資本金1000万円、大阪府池田市菅原町2−10、登記面=大阪市北区角田町8−47阪急グランドビル5階、代表工藤卓也氏)は、11月19日に事業を停止し、事後処理を山本健太郎弁護士(堺市堺区一条通11−25ライズOTMビル5階、ゼウス綜合法律事務所、電話072-276-4886)に一任、自己破産申請の準備に入った。

 当社は、2007年(平成19年)3月に設立した店舗内装工事およびイルミネーション企画業者。大手ホテルや商業施設の内装工事、店舗・ショーウインドーのデザインを主に手掛け、クリスマスやハロウィーンなどイベント用イルミネーションやオブジェなどの企画・デザインを数多く行っていた。また、1日約10万人が通行する阪急百貨店うめだ本店前のコンコースにある大型イルミネーションを手掛た実績を持つほか、有名テーマパークや大型商業施設などのイルミネーション、イベントのオブジェなどのデザインも行い、受注が好調だった2016年12月期には年売上高約4億3700万円を計上していた。

 しかし、その後は主要得意先であったホテルの大型案件でトラブルが発生したことで受注が低迷し、さらに取引先の倒産により不良債権が発生したことで急激に資金繰りが悪化。このため、従業員を削減したほか、2018年1月には東京オフィス閉鎖や飲食事業の事業譲渡などのリストラを実施。2019年には本社を大阪市北区から大阪府池田市に移転するなどして経費削減を行い、再建を目指していたものの、資金繰り改善の目途が立たず、先行きの見通しが立たないことからここへ来て今回の事態となった。

 負債は推定で2億円が見込まれる。