フェデラーが華麗なハイバックボレーを披露。望みを繋ぎジョコビッチ戦へ

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「Nitto ATPファイナルズ」(イギリス・ロンドン/11月10日〜17日/室内ハードコート)の大会3日目、男子シングルスのグループ「ビヨン・ボルグ」第2戦で、世界3位のロジャー・フェデラー(スイス)が世界8位のマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)と対戦。フェデラーは華麗なジャンピング・ハイバックボレーなど多彩なプレーを展開し、7-6(2)、6-3で勝利した。試合時間は1時間18分。

両者は今年の「ウィンブルドン」で初対戦。そのときはフェデラーがストレートで勝利。最終戦17度目の出場となるフェデラーは、初出場のベレッティーニから勝利をもぎ取り、これで1勝1敗とした。


ちなみに、フェデラーは最終戦に17度出場しているが、第2戦で勝利したのはこれが17度目。つまり第2戦は100%の勝率を誇っている。


第1セットは両者ともに決め手を欠いてタイブレークに。ここでエンジンのかかったフェデラーがベレッティーニを圧倒して7-6(2)で先取すると、続く第2セットは第1ゲームでブレークに成功。第8ゲームでベレッティーニにブレークポイントを握られるも、3本しのいで守り切り、最後もベレッティーニのサービスゲームを破って勝利を決めた。


初戦でドミニク・ティーム(オーストリア)に敗れていたフェデラー。なんとしてもこの試合で勝たなければと、積極的なプレーを見せていた。


特に会場が沸いたのは、第2セットの第5ゲーム。ネットに出たフェデラーに対し、ベレッティーニは頭の上を抜こうとロブを選択。しかしフェデラーが大きくジャンプしながら腕を伸ばす、ジャンピング・ハイバックボレーで鋭いウィナーを決めた。これには今日一番の歓声が送られた。


勝利したフェデラーは試合後のオンコートインタビューで「重要な勝利。去年も0勝1敗からのスタートで同じような状況だった」「第2セット第1ゲームのブレークが大きかった。これが今日のキーになった」と振り返った。


また「自分のゴールはここに来ることと、ここで良いパフォーマンスを見せること」「次の試合、もっともっと良いプレーをしたい」とも語った。


1勝1敗となったフェデラーは準決勝進出をかけて次戦でノバク・ジョコビッチ(セルビア)と、0勝2敗となったベレッティーニはティームと対戦する。


(テニスデイリー編集部)


※写真は「Nitto ATPファイナルズ」でのフェデラー
(Photo by Justin Setterfield/Getty Images)