KDDIが推進「5GでSDGs」の中身
「自社事業を通じて社会課題を解決し、当社の取り組みが企業価値の向上につながっていることを社内外で示したい」と、KDDIの村本伸一取締役執行役員専務は力を込める。中でも第5世代通信(5G)などの先端技術を活用し、社会課題を解決する取り組みを加速している。
農業にAI導入
6月には宮城県東松島市のミニトマト農園に、人工知能(AI)を活用して農作業の省力化や農産物の収量向上などを図るシステム「ゼロアグリ」を導入した。従来、水や肥料を与える場合タイマーを使用することが多く、供給量やタイミングを生産者が判断する必要があった。ゼロアグリは農園に設置した日射センサーと土壌センサーで収集した情報をもとに、作物の成長に合わせた最適な量やタイミングをAIが算出・判断。点滴チューブから水や肥料を自動供給し、作業時間を軽減した。効率化した時間を芽吹きなどの生育に必要な作業に振り向けることで、6―8月期の収穫量が前年同期比約2倍に増えた。
人材育成
地方の課題解決に取り組む一方、こうした取り組みを継続するには現地で支える企業や人の存在が不可欠だ。このためKDDIは地域の教育機関や企業と連携し、人材育成を推進している。遠隔教育を手がけるSchoo(東京都渋谷区)や岩手県立大学など複数事業者と連携。5Gを活用した遠隔教育の研究などを進めている。KDDIは地域と企業、双方にとってサステナブルなビジネスモデルの構築に向け、歩みを進める。
