越前市内の養豚場にて豚コレラが発生、全頭殺処分となり経営の見通しが立たなくなった

 (株)なんえつミート(TDB企業コード:390126489、資本金600万円、登記面=福井県越前市藤木町10-7、代表日谷有希氏ほか1名)は、10月1日までに事業を停止し、事後処理を島田広弁護士(福井県福井市宝永4-9-15千葉ビル3階、佐藤島田法律事務所、電話0776-25-2300)に一任、自己破産申請の準備に入った。

 当社は1985年(昭和60年)12月設立の食肉卸売および養豚場経営業者。1960年(昭和35年)頃に創業した成田畜産(その後(有)成田ファームに法人化)が当社の前身だが、2013年10月に当社が同社を吸収合併して養豚業も併営。当地では中堅クラスの業容で、自社ブランドの「越前旨香豚」を主力商品に、食肉小売店や農協関係筋に販路を築いていた。

 しかし、2019年7月に越前市内の養豚場にて豚コレラが発生し、福井県の防疫措置のもと当社が運営する養豚場も全頭殺処分となったため、これ以降の売上が急減し先行きの見通しが立たなくなり、今回の事態に至った。

 負債は現在調査中。