現地時間9月26日(木)にボツワナを訪れたヘンリー王子。メーガン妃と息子のアーチーは同行しなかった。現地では学校を訪れ、子どもたちが森林保護地区に植林をするのを手伝った。

環境問題や野生動物の保護活動に取り組んできたヘンリー王子。集まった報道陣からニューヨークで行われた気候変動サミットと、その場でスピーチをしたグレタ・トゥーンベリについて質問を受けた。グレタはサミットで各国のリーダーに対し、科学的事実に基づいて気候変動問題の緊急性を理解し行動を取るべきだと訴えていた。

ヘンリー王子は「世界中の子どもたちがストライキを行っている」と子どもや若者たちが始めた「Fridays For Future(未来のための金曜日)」や「グローバル気候マーチ」について言及。「これは緊急の問題です。時間との戦いであり、これに私たちは負けつつあります。みんながわかっています。知らないことに言い訳はできません。そして一番厄介な問題ですが、科学を否定できる人がいるとは私には考えられません。科学と事実は否定できない」とコメント、さらに「この30年、40年に渡って言われていた科学や事実を否定する」人々やリーダーに問題があると指摘している。「あなたであれ、私たちであれ、子どもたちやリーダーであれ、この世界に生きている人がどうして科学を否定できるのか私には本当にわからない」「誰も科学を否定できない。そうでなければ私たちはとても困った世界で生きることになる」。

今回のグレタのスピーチやグローバル気候マーチをきっかけに、科学的事実に目を向けないリーダーへの批判の声が改めて高まり、現実を知ろうという動きが広がっている。これから各国がどのような政策を取るのか、注目したい。

text: Yoko Nagasaka