(C)ADK EM/ BEM 製作委員会

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現在テレビ東京系にて放送中のTVアニメ『BEM』の第5話、第6話先行上映会を、8月25日(日)に東京・新宿ピカデリーにて開催。さらに、ベム役の小西克幸さん、ベラ役のM・A・Oさん、ベロ役の小野賢章さんによるトークショーも実施した。

『妖怪人間ベム』50周年記念作品、完全新作アニメーション『BEM』は現在テレビ東京他にて毎週日曜放送中。人間の持つ差別意識が具現化された様な街『リブラシティ』を舞台に、人間を守るために戦う妖怪人間たちを描いた物語。

トークショーでは、ベム役の小西さんが「今日初めてアニメ『BEM』を見たという人〜?」と尋ねると、なんと3人が挙手。「いきなり5話から見たの!?」と驚きつつ、改めてキャラクター紹介へ。

小西さんは「(ベムは)人間でいうと、大人の立ち位置。口数少なくて寡黙なんですが、2人(ベラとベロ)のことをちゃんと見ている。ダンディなおじさまのような感じ」と紹介。しかし、「おじさんなのかな(笑)? ちょっと年齢はわからないですけど」と年齢不詳感を指摘する。さらに、M・A・Oさんがベラについて「イメージより若い」と説明すると、「昔(原作『妖怪人間ベム』)に比べてだいぶ若くなりましたね。可愛らしいベラちゃんで嬉しかったです(笑)」と観客の笑いを誘った。
また小野さんも、演じるベロについて、「原作では一番人懐っこくて、”早く人間になりたい”とよく言っていたんですけど、今回のベロは人間になりたくないと言っている」と原作との相違点を吐露。その一方で、「本当は人間になりたいけど、反抗心やこれまでにされた嫌な思いの積み重ねでこうなっちゃったんじゃないんでしょうか」と自分なりの解釈を明かしていた。

妖怪人間の3人以外にも、『BEM』にはさまざまなキャラクターが登場。「お気に入りのキャラクターはいますか?」と聞かれると、『謎の女(CV:坂本真綾)』を挙げ、「あのおっぱいの大きさは絶対ただものじゃない!」「謎が詰まっているんだ!」と小西さん&小野さんの男性チームは盛り上がっていた。

さらに、各回に登場するゲストキャラクターが「癖が強すぎる!」という話題に。ゲストキャラクターを演じる声優さんは、音響監督から「何をやっても何を言ってもいい」と言われているらしく、小西さんはアフレコを振り返り、「第2話に登場したボウリング男役の松山(鷹志)さんは、叫び声のテストの時に”中山律子さーん!”(元ボウリング選手)と叫んでいた。さすがにそれはダメみたいでしたけどね(笑)」という裏話を披露。
この”何でもやってもいい”流れは、第1話に出演した水男役の檜山修之さんが色々やった結果だと言い、アフレコ現場は和気あいあいとしていることが伝わってきた。

続いては、『オリジナル妖怪を描いてみた』のコーナー。「急に言われて、全然時間がなかった!」と飛び交う中、小野さんは「絵には自信があります!」と自信満々。観客の期待も煽りつつ、スクリーンに映し出されたのは、携帯に顔と手足がついた何か。『けいたい男』と小野さんに命名されたその妖怪は、人の話を聞くのが好きで、携帯で話をしていると、耳元で「ねぇ、何の話してるの?」と聞いてくるんだそう。地味に害がある妖怪だが、小西さんに「床に叩きつけたら終わりじゃん!」とすぐに攻略法を見つけられていた。
M・A・Oさんが描いたのは、しゃもじに顔があり、お茶碗を被っているというキュートな外見の『妖怪食っちゃう僧』。「この子に憑かれると、いくら食べても満腹になれないんです」とのことで、すぐに満腹になるM・A・Oさんが「こんな子いたらいいなぁ」と思い生み出したそう。
最後に、小西さんが描いた妖怪がスクリーンに映し出されると、会場からは悲鳴が。ゲームのコントローラーを持っている毛むくじゃらの妖怪で、「マネージャーから”自分を妖怪化してみたら”と言われて描いたらこうなった」とのこと。「最初はもうちょっと毛は少なめだったんですけど、なんか変態っぽくなっちゃったので毛むくじゃらにしました(笑)。絵のタッチは水木しげる先生風にしてみました」と、妙なこだわりを覗かせていた。