スコットランドのハーツへ加入が濃厚となった食野。指揮官からの期待も大きい。 写真:滝川敏之

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 今夏にガンバ大阪からマンチェスター・シティに完全移籍を果たした食野亮太郎。現地時間8月16日、「英国での就労ビザが下りたことにより、ハーツへの加入が間近となっている」と英公共放送『BBC』やスコットランド・エジンバラ紙『edinburgh live』が相次いで報じた。

 G大阪の下部組織出身の食野は、2017年にトップチームに昇格し、翌年にJリーグデビュー。今季は12試合に出場3ゴールを記録した、東京五輪世代の21歳だ。

 9日にG大阪からシティへの移籍が正式に発表された食野は、スコットランド・プレミアリーグ第2節のロス・カウンティ戦をハーツのホームスタジアムで観戦。クラブ・マネージャーや監督も、メディアの取材に対して食野の獲得に動いていることを認めていた。

 今年1月に川崎フロンターレから同じくマンチェスター・シティと契約した板倉滉は、英国での就労ビザを取得できる条件を満たしていないため、現在は堂安律が所属するオランダ1部のフローニンヘンに、2020年夏までの期限付きで加入している。

 板倉と同様、食野もワークパーミットの取得が難しいと考えられ、当初は英国以外のチームにレンタル移籍することが濃厚視されていた。だが、ハーツの強い要望により、シティが特例での就労ビザ取得への手続きを進め、金曜日に認可が下りたことにより、スコットランドでのプレーが可能になった。

 食野獲得に関して、ハーツのクレイグ・レヴィン監督は、『BBC』の取材にこうコメントしている。

「彼はハーツのサポーターだけではなく、対戦相手のサポーターをも巻き込んで興奮させると思う。非常にアグレッシブなプレーヤーで、前線のどこでもこなすことができ、優れたスピードとドリブル能力を持っている。非常に才能がある若手を迎え入れることに、とても興奮しているよ!」

 メディカルチェックなどを経たのち、食野のハーツ加入が発表される見込みだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部