iPhoneで撮影された写真で優れた作品を選ぶ「iPhone Photography Awards(IPPAWARDS)」の第12回受賞者が2019年7月25日に発表されました。世界140カ国以上から提出された何千点もの中から選ばれた作品はどれも「iPhoneでここまで撮れるのか!」と驚かされるようなクオリティで、日本人の作品も1点が入賞しています。

IPPAWARDS | iPhone Photography Awards | Winners of the 2019 iPhone Photography Awards Announced

https://www.ippawards.com/winners-of-the-2019-iphone-photography-awards-announced/

◆2019 Photographer of the Year

Grand Prize Winner:Gabriella Ciglianoさん(イタリア)「Big Sister」、使用機材はiPhone X。Ciglianoさんがザンジバルで出会った少女がモデルです。



1st Place:Diogo Lageさん(ポルトガル)「Sea Stripes」、使用機材はiPhone SE。撮影場所はポルトガルのサンタリタビーチで、テントや遊びに来ている人のシャツがすべてしま模様なのが印象的。



2nd Place:Yuliya Ibraevaさん(ロシア)「Sorry, no movie today」、使用機材はiPhone 7 Plus。イタリアのローマに旅行中、屋外映画館で雨が降ってきた瞬間。映画は中断してしまったものの、Ibraevaさんは「決して忘れたくない素晴らしい旅行の瞬間」になったと語っています。



3rd Place:Peng Haoさん(中国)「Come Across」、使用機材はiPhone X。アメリカのネバダ州で開かれる「バーニングマン」の会場を砂嵐が覆う一瞬を撮影したもの。



◆各部門1st Place受賞者

Abstract:Jiangying Guo(アメリカ)「Blue light」、使用機材はiPhone 7 Plus。メキシコにある家で朝の日差しがプールにさしこむところを撮影したそうです。



Animals:Diogo Lageさん(ポルトガル)「The Proud Peacock」、使用機材はiPhone SE。ポルトガルの公園にいた野生のクジャクで、撮影したLageさんは「このクジャクは庭の主です」と語っています。



なお、Animals部門の2nd Placeに、日本人である佐藤陽一さんの「Owl」が入賞。使用機材はiPhone Xとのこと。インタビューで佐藤さんが語ったところによると、フクロウはたまたま立ち寄った千葉県の道の駅で昼間に撮影し、Lightroomなどの加工ソフトは一切使っていないそうです。



Architecture:Kuanglong Zhangさん(中国)「Janta Manta Observatory」、使用機材はiPhone X。インドのジャイプールにある展望台を撮影した1枚。写真に動きを与えるために建物の前を飛ぶハトも一緒に撮影したそうです。



Children:Neri Rivasさん(アメリカ)「Jasper the Raptor」、使用機材はiPhone XS。Rivasさんの息子がロサンゼルスのスーパーマーケットで、で、恐竜のマスクと野球チームの帽子をかぶっているところをパシャリ。



Floral:Dan Liuさん(中国)「Cactus under the Scorching Sun」、使用機材はiPhone XS Max。アメリカのジョシュア・ツリー国立公園にあるサボテン園です。



Landscape:Hsueh Isanさん(台湾)「Petra Wadi」、使用機材はiPhone SE。ヨルダンのペトラ遺跡に向かう途中に偶然遭遇した風景だとのこと。



Lifestyle:Biao Pengさん(中国)「Fishing」、使用機材はiPhone 6s。中国の湖北省にある湖で釣りをする人を撮影した一枚。



Nature:Huei Jiuan Wangさん(台湾)「The Womb」、使用機材はiPhone 6。アイスランドにある氷の洞窟で、Wangさんは「『自然の子宮(Womb)』の中に生まれた新生児の気分で洞窟の出口を進んでいきました」と語っています。



News/Events:Lianyu Luさん(中国)「Fire Dragon」、使用機材はiPhone 6s。中国南部の伝統的なお祭りの一場面。30人以上の大人が抱える大きな竜からは大量の花火が吹き出し、人々はその火花を浴びながら新年の無病息災を祈るそうです。



Other:Sari Suttonさん(オーストラリア)「Sky scaffolding」、使用機材はiPhone X。撮影したのは、韓国の釜山で撮影された壁画だそうです。



Panorama:Vincent Chenさん(中国)「Segla Mountain at Sunrise」、使用機材はiPhone X。ノルウェーのフィヨルドをパノラマで撮影したものだとのこと。



People:Wei Xiongさん(中国)「Untitled」、使用機材はiPhone X。



Portrait:Mona Jumaanさん(バーレーン)「A Future Eagle Hunter」、使用機材はiPhone 7 Plus。モンゴルの鷹匠はその技術が子々孫々と受け継がれ、11歳から訓練を始めるそうです。



Series:Carol Allen Storeyさん(イギリス)「Young Survivors」、使用機材はiPhone 8。撮影場所はウガンダで、写っている少年少女は皆HIV陽性と診断されているとのこと。



Still Life:Clarita Phiri Beierdoerfferさん(ドイツ)「In the Wind」、使用機材はiPhone SE。ふわりと浮き上がるビニール袋を撮影した一枚で、Beierdoerfferさんによると「特定の感情を覚えた瞬間を記録したシリーズの1つ」だそうです。



Sunset:Sreekumar Krishnanさん(インド)「Piercing the Sky」、使用機材はiPhone 6s。場所はインドのバンガロールで、夕焼けをバックにヒンドゥー教のラーマ神像を撮影したもの。



Travel:Liu Boさん(中国)「Lonely Boat」、使用機材はiPhone 8 Plus。ベトナムの海に浮かぶ1台のボートを、Boさんが海を泳ぎながら撮影した瞬間だそうです。



Trees:Christian Helwigさん(ドイツ)「Snowshadow」、使用機材はiPhone 6s。ドイツ最大の島であるリューゲン島の最北端で撮影したものだとのこと。木々の茶色を除いて、目に映る風景すべてが白黒に見えたとHelwigさんは語っています。



iPhone Photography Awardsの応募作品はSNSを含めて未公開である必要があり、iPhoneで撮影されていることが原則ですが、ツールによる加工は制限されていません。上記以外の受賞作品や受賞者のコメントは、以下の公式サイトから見ることが可能です。

IPPAWARDS | iPhone Photography Awards | 2019 Photographers of the Year

https://www.ippawards.com/2019-photographers-of-the-year/

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