「人手不足倒産」、過去最多ペースでなお推移 人材不足が経営リスクに
![2019年上半期(1〜6月)の「人手不足倒産」が89件発生、なお増加を続けている](https://image.news.livedoor.com/newsimage/stf/1/f/1f5a0_1659_2eab0819_828efc79-m.jpg)
「人手不足倒産」が増加、通年で過去最多を更新する可能性も
帝国データバンクの調査では、2019年上半期(1〜6月)の「人手不足倒産」が89件発生したことが明らかになった。前年同期(2018年1〜6月)を27.1%上回り、2013年の調査開始以降で過去最多を更新した。企業における人手不足感が過去最高レベルに達するなか、人手不足倒産は2019年も引き続き大幅な増加傾向にあり、通年で過去最多を更新する可能性も出てきた。また、業種細分類の過去累積件数では「道路貨物運送」が55件で最多。通販市場の拡大などを受け、配送需要が拡大基調のなか、ドライバー不足により仕事を受けられず、固定費負担が経営を圧迫した倒産が目立つ。「老人福祉事業」でも、有資格スタッフの確保難や離職者の増加から十分なサービスを提供できなくなったケースなど33件発生している。