中国限定のiPhoneが発売予定?画面埋め込み式Touch IDモデルのうわさ
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アップルが中国向け限定で、顔認証のFace IDの代わりに指紋認証のTouch IDを搭載した安価な新型iPhone発売を予定しているとの噂が報じられています。中国メディアGlobal Timesの情報筋によると、中国限定の新型iPhoneはFace IDを削除し、代わりにディスプレイ埋め込み型のTouch IDを採用するとのこと。業界関係者は、これが「コストを節約する」可能性が高いと述べていると伝えられています。

北京を拠点とする情報に詳しい人物は、Face IDの主要パーツが数百元(記事執筆時点での100中国元=約1560円)もかかると語っているそうです。

さらに業界関係者によると、アップルは中国市場を非常に重視しているが、米中貿易摩擦の中で継続的なコスト圧力を受ける一方で、現地のファーウェイやVivo、OPPOなど地元ブランドとの競争も激化。そんななか、同社は中国市場を守るために製造コストの削減を切望していると語られています。

アップルがiPhoneの中国向け限定モデルを発売した前例はすでにあり、2018年モデルに関しては中国/香港/マカオでのみ物理デュアルSIM対応版を販売しています。

それに加えて、アップルはTouch ID関連の新たな特許もいくつか申請しています。今年2月には、ディスプレイに押しつけられた指紋を音の反射によって読み取る(ディスプレイ埋め込み方式ではありませんが)特許出願が明らかとなっていました。

しかし、中国限定のTouch ID搭載iPhoneの噂が報じられたのは、おそらく今回が初めてのこと。アップルのインサイダー情報に詳しいアナリストMing-Chi Kuo氏が言及したこともない上に、Global Timesもアップル未発表製品の予測について過去に実績がありません。

とはいえ、Face IDのように顔の角度を気にする必要もなく「指で触ればすぐロック解除」のTouch ID人気は今でも根強いものがあります。最新iPhoneが大型化したなかで4インチ画面を懐かしむユーザーから要望が高いiPhone SE2(仮)と同じく、今後もたびたび噂が届けられそうです。