カバーニ(21番)ら主力が軒並み出場したウルグアイとのドローを韓国メディアも評価した。(C)Getty Images

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 コパ・アメリカで優勝候補ウルグアイ相手に2−2のドローを演じた森保ジャパンの試合結果は、韓国メディアもこぞって報じている。「日本、乱打戦の末にウルグアイにドロー」(『イルガン・スポーツ』、「日本、ウルグアイに2−2の引き分け、コパ・アメリカで存在感」(『釜山日報』)などで、『スポーツ韓国』は「コパ・アメリカの“大異変”」と報じた。
 
 また、初戦のチリ戦で完敗しながらウルグアイには互角の戦いを演じたことで、「チリ戦の屈辱を払拭した日本、ウルグアイに2−2の引き分け」(『ノーカットニュース』)、「第1戦と違った日本、優勝候補ウルグアイが当惑した」(『スポータル・コリア』)、「日本、最精鋭のウルグアイに2−2の善戦、チリ大敗の自尊心回復」とヘッドラインを置くメディアも多い。
 
「日本のウルグアイ戦ドローが“衝撃的な理由”」という刺激的なタイトルで報じたのは『スポーツ韓国』だ。FIFAランクの格差、両国のメンバー構成、さらにはチリ戦の大敗などを根拠に、「試合前はウルグアイの楽勝、日本の惨敗が展望された試合だった」としたうえで試合経過を振り返り、「日本にとって今回の結果は大異変以上の成果、ウルグアイには苦々しい屈辱に近かった」と報じた。
 
 結果だけではなく、試合内容や個々の選手を評価するメディアも多かった。例えば『Footballist』は「日本、東京五輪世代でウルグアイと対等な試合」と題した記事の中で、「招待国資格で出場する日本は東京五輪を念頭にした23歳以下の選手中心ながら、コアメンバーたちが大挙出場したウルグアイに善戦した。ボール占有率やシュート数など全体的な主導権を与えたのは事実だが、得点の流れは違った。日本が先に均衡を破り、ウルグアイが追いかける様相だった」とした。
 
 2ゴールを決めた三好康児については、「三好マルチゴール」「大活躍の三好、ウルグアイ戦MOM選定」など、実に20を超える媒体がその名をヘッドラインに置くほどだった。

 その三好ら多くの若手選手を今回のコパ・アメリカでAマッチ・デビューさせながら善戦した森保一監督を評価する報道もあり「日本、チリ戦とは完全に異なる戦力がウルグアイとの引き分けを牽引した」と報じた『OSEN』は、記事の最後をこう締めくくっている。
 
「日本はチリ戦で屈辱的敗戦を喫して自国はもちろん、南米でも笑い者になった。しかし、2020年東京五輪を準備する森保監督は、結果的に悪くない成果を出した。チリ戦で若い選手をテストした日本は、ウルグアイを相手に確かな戦力を示し、残りのエクアドル戦への期待を作った」と。
 
 いずれにしても韓国も驚いた森保ジャパンの大反攻。グループリーグ最終戦となるエクアドル戦でも日本の戦いぶりには注目が集まりそうだ。
 
構成●ピッチコミュニケーションズ