日本雑誌販売（株）（TDB企業コード：980595631、資本金5000万円、東京都板橋区舟渡3-8-12、登記面＝板橋区舟渡3-8-4、代表齊藤隆巳氏）は、6月6日付で債務整理を遠藤幸子弁護士（東京都港区赤坂8-5-32、ベリタス法律事務所、電話03-3408-9822）に一任し、自己破産申請の準備に入った。

　当社は、1955年（昭和30年）4月に設立された書籍卸業者。雑誌やコミック類、成人向けの書籍卸を主体に展開し、1999年4月期には年売上高約73億円を計上していた。

　しかし、近年は中小書店の廃業が相次ぎ、取引先数が大幅に減少。返本がなく売り切りで取り引き可能なインターネットカフェへの販売に注力するほか、保有不動産の賃貸事業などを行っていたものの、活字離れなどから雑誌類の販売はさらに減少傾向をたどっていたほか、電子書籍化から雑誌やコミック類の販売が落ち込み、2018年4月期の年売上高は約22億3000万円までダウン。その後も、配送運賃の高騰などで収益が悪化し、自主廃業を検討していたが、6月6付で債務整理を弁護士に一任し、今回の事態となった。

　負債は現在調査中だが、数億円に上る見通し。

　※代表者の「隆」は、正しくは旧字体の「隆」です。