楽天は「CO2ゼロうちわ」販売…Jクレジット利用、過去最高の裏側
カーボンオフセットは他の場所で削減したCO2量をクレジットとして調達し、排出したCO2を打ち消す仕組み。企業がクレジットを購入した資金がCO2削減活動に回る。
楽天は岩手県の森林整備で創出されたクレジットを購入し、森林整備に貢献した。楽天の眞々部貴之マネージャーは「ファンの方が興味を持って話しかけてくれるので、一人にひとりカーボンオフセットの仕組みを説明できた」と手応えを語る。
政府のJ―クレジット制度でも18年度のカーボンオフセットへの利用は前年度比1・7倍も増加した。
海外からクレジットを調達する企業も増えている。イトーキは“CO2ゼロ”のオフィスチェアを販売。インドネシアの泥炭湿地保全プロジェクトで創出したクレジットを入手し、CO2を打ち消す。チェアの購入企業は同国のプロジェクトに貢献し、現地住民の生活も支援できる。
凸版印刷はSDGsへの貢献が国際的に認められた「ゴールド・スタンダードクレジット」を調達。同社に印刷物を依頼して同クレジットを活用した企業は、印刷物のCO2ゼロ化と、SDGsへの貢献を訴求できる。
カーボンオフセットはSDGsへの取り組みを発信できるだけに、利用企業の大幅な増加が期待される。
