ボルトが足りない!混乱する市場沈静化に国交省が動き出す
発注書には工事の日時や納入場所の記入を求める。実需に応じた注文に限定させるのが狙い。メーカーは水増し発注分の見込み増産が避けられる。需給を正確に把握し業界全体の沈静化を図る。
国交省は18年10月に供給側と需要側の企業に需給調査を行い、両方の業界団体に正常化を要請した。それでも改善しないことから19年3月にも調査を実施。納期がさらに2カ月伸びて8カ月になるなど悪化しており、回答企業の94%が工事への影響があると回答した。この間のボルトの値上がり幅は1―2割だが「現場では2倍になったケースも聞いている」(同)とする。
市場が混乱する背景には人手不足も指摘される。型枠工や鉄筋工の不足からビルの構造自体を鉄筋コンクリート造から鉄骨造に変更したり、鉄骨造のビルでも溶接工不足から溶接ではなくボルト締めに工法変更したりするケースもある。これらの状況が重なり、ボルトが不足するのではとの思惑が独り歩きしている。
